ミレニアムは、福音と文化を総合的に研究し、伝道する非営利団体です。文書やコンピューターネットワーク、勉強会や講演、伝道会など、様々な方法を通じて、キリスト教の包括的な福音を伝えるために活動しています。このキリスト教再建運動は将来大きな発展を見せると思われます。現在、海外の人々を含め、この福音を伝えるチャンスがかなり与えられています。
世界において、この再建運動は、非常な勢いで広がりつつあります。アメリカのオハイオ州やカリフォルニア州などでは、クリスチャンの地域共同社会が形成され、福音を社会の様々な分野に適用するための様々な試みが行われています。
キリスト教再建運動の創始者であるR・J・ラッシュドゥーニーの著作は世界のキリスト教界に驚くべき影響を与えています。今まで、クリスチャンは、もっぱら霊的な世界に閉じこもり、この世のことに無関心でいてもそれほど困りませんでした。社会問題、政治問題、教育の問題など、人間中心主義者(ヒューマニスト)に任せておいても安全だと考えていました。たとえ安全でなくても、もうすぐ携挙があるので、この住み難い世界から脱出することができると考えていました。
しかし、アメリカにおいて公教育の質が低下し、授業の中で露骨な性教育、神秘主義が教えられ、まともな教育が受けられない状況が生じてクリスチャンは次第に気づき始めました。「彼らに任せておいてはダメだ。」と。
クリスチャンは、現代の文明がどこから来たのか、そのルーツを忘れていました。自由と繁栄の基礎がどこにあったのか。それは、クリスチャンが、宗教的自由を得るために闘った戦いの中にあったのではないでしょうか。
国王のわがままが通らないように、ピューリタンのラザフォードは「法は王」という本を書きました。法律が王をも支配しなければならない。法治国家の誕生によって人類はどれほど多くの自由を獲得できたでしょうか。
このような聖霊によって動かされた人々による命がけの戦いによって勝ち取られた数々の遺産を、現代人はほとんど遣い尽くしてしまいました。
近代文明は、現在、人間中心主義者による異教主義の攻撃を受け、破滅の危機に瀕しています。
どこにも出口はないように見えます。この閉塞状況を見て、クリスチャンは、もうすぐ携挙があって、この矛盾だらけの世界から解放されると信じているのです。
しかし、聖書において、人間は神の御心によって地球を管理するように命令されたと書かれています。つまり、携挙による解決という他人まかせの選択ではなく、自らの労働によって地球を開発し、様々な問題を自らの活動によって解決しなければならない、と教えられているのです。
しかし、義認の教理と聖化の教理との混同から、クリスチャンは、自分の力を用いることに罪悪感を感じます。思い違いしてはならないのは、人間が救われるのはただ信仰によりますが、救われた後でのクリスチャンとしての成長は、聖霊の助けを借りた自覚的な努力によるものです。 クリスチャンは、キリストにつながれた時に、もともとアダムに与えられた神の地上王国の建設の使命を再び与えられたのです。
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