コーネリアス・ヴァン・ティル
１８９５年にオランダに生まれ、１０才の時にアメリカに移住。家族は、インディアナ州とイリノイ州の州境で農業を営み、クリスチャン改革教会に所属。
ミシガン州のカルヴィン大学で学び、１９２１年にカルヴィン神学校に進んだ。その後、プリンストン神学校で、Ｃ・ホッジ、Ｗ・Ｂ・グリーン、Ｇ・ヴォス、Ｒ・Ｄ・ウィルソン、Ｗ・Ｐ・アームストロング、Ｊ・Ｇ・メイチェン、Ａ・Ａ・バウマンらの下で学ぶ。バウマンの援助を受けて、１９２７年プリンストン大学にて博士号取得。
ミシガン湖のほとりの小さな町の教会で牧会した後、プリンストン神学校に招聘されるが、再編問題を巡って教授会と意見を異にし、辞職。メイチェン博士とＯ・Ｔ・アリス博士の招聘により、ウェストミンスター神学校に奉職。
ウェストミンスター神学校を通じて、国内外の多くの学生に感化を与え、全国の様々な集会や学校、大学から講演者として招聘される。
プリンストン派の弁証論を退け、アムステルダム派弁証論を主張したために、改革・長老教会の伝統主義者たちから批判された。
これらの反対の中にあっても、彼の影響は日増しに強まり、ついには、アメリカのカルヴァン主義の傑出した神学者、ジャン・カルヴァンの真の後継者と見なされるようになる。
キリスト教思想の重要な側面や問題をあざやかに描き出したが、初めの頃は、彼の思想の重要性を理解する者はごく少数であった。
ラッシュドゥーニーは、彼について次のように述べている。
ヴァン・ティル及びアムステルダムの神学者の功績により、キリスト教哲学と神学は、最も偉大な発展を遂げた、と言っても過言ではあるまい。われわれは、この成果を無視することはできない。（By What Standard, Thoburn Press: Tyler TX, p. 206）
ゲイリー・ノース博士は、「ヴァン・ティルはキリスト教史の中で最大の神学者である」と述べている。
ヴァン・ティルは、ラッシュドゥーニーの個人的友人でもあった。温厚、謙遜で、回りの人々の愛情と忠誠心を集め、誰にもわけへだてなく愛情を注いだという。
ヴァン・ティルとその批判者たち
ヴァン・ティルは後千年王国論者だった
キリスト教を健全に維持するにはヴァン・ティルの弁証論に立つしかない
ヴァン・ティルの著作：
The New Modernism (1946)
Common Grace (1947)
Christianity and Idealism (1955)
The Defense of the Faith (1955)
Christianity and Modern Theology (1955)
The Theology of James Daane (1959)
Christianity and Barthianism (1962)
The Case for Calvinism (1946)
The Confession of l967 (1968)
Christ and the Jews (1968)
A Christian Theory of Knowledge (1969)
The Great Debate Today (1970)
The Reformed Pastor and Modern Thought (1971)
Essays on Christian Education (1971)
The God of Hope (1978)
講義抄録：
The Metaphysics of Apologetics (1931)
The Psychology of Religion (1935)
Christian Theistic Ethics (1947)
Christian Theistic Evidences (1947)
An Introduction to Systematic Theology (1949)
Christian Apologetics (1953)
Triumph of Grace (Heidelberg Catechism) (1959)
The Doctrine of Scripture (1969)
A Survey of Christian Epistemology (1970)
パンフレット：
Why I Believe in God (1948)
The Intellectual Challenge of the Gospel (1959 in England, 1953 in
U.S.)
Has Karl Barth Become Orthodox? (1954)
The Dilemma of Education (1954)
Paul at Athens (1954)
Letter on Common Grace (1955)
Particularism and Common Grace (1955)
Witness Bearing and Common Grace (1956)
Barth's Christology (1962)
Karl Barth and Evangelicalism (1964)
The Later Heidegger and Theology (1964)
Is God Dead? (1968)
Chardin:
Christ or Evolution (1969)
参考図書：
C. Van Til, introduction, pp. 3-68, to B.
B. Warfield: The Inspiration and Authority of the Bible, ed. by S. G. Craig.
(1948)
C. Van Til, "Nature and
Scripture," pp. 225-293, in The Infallible Word,
A Symposium, by the Members of the Faculty of Westminster Theological Seminary.
(1946)
Jerusalem and Athens, ed. by E. R. Geehan.
Critical discussions on the philosophy and apologetics of Cornelius Van Til. (1970)
R.J.Rushdoony, By What Standard?, Thoburn
Press (1958)
［問い合わせ先：Thoburn Press, P.O. Box 6941, Tyler, Texas 75711 ヴァン・ティルの全著作の CD-Rom もあります。]