雑感

 

(1)
ブッシュ大統領は、本当にイラクを攻撃するつもりらしい。
彼を動かしているのは、イスラエル・ロビイストを背景に持つネオコンである。
ブッシュ家の伝統はユダヤ人蔑視であるが(祖父プレスコット・ブッシュはユダヤ人迫害したナチスへの資金提供者である)、父ブッシュが反イスラエル的政策を行ったためにユダヤ人の票を得られず再選に失敗したことを反省して、方針転換をしたのかもしれない。

現イスラエル政府は、パワーによってユダヤ民族の覇権を回復しようとしてイエスを十字架につけた選民意識まるだしの傲慢なユダヤ人の末裔である(彼らはローマに対して革命を起こしたマサダの戦士を英雄としている)。
それゆえ、邪魔者であるフセインを力で倒そうとするイスラエル政権の政策にアメリカが乗ることは、パワー宗教としての反キリスト的なユダヤ教思想を受け入れることであり、けっして神の御心ではない。

聖書は、「服従を通しての支配」を教えている。
たとえ、自分の上司や支配者が悪人であっても、暴力や革命によって彼らを倒すべきではない。
たとえ、他国の政権が独裁体制であり、その支配者が邪悪であって、そこによりよい政権が立つことを期待するにしても、武力によってその政権を転覆させるべきではない。

サウル王は非常に悪い王であったが、ダビデはけっしてサウルを殺そうとしなかった。ダビデは神を恐れ、「主に油注がれた人に手をかけることはできない」と言った。

すべて立てられている権威は、「神によって立てられた」ものであるから、それに反抗することは、神への反抗となる。

神が喜ばれる支配の方法とは、ヨセフのように「服従を通しての出世」である。
濡れ衣を着せられて牢獄に入れられても、文句を言わずにその直属の権威に従うことによって、彼は信頼を得て着実に出世し、ついに当時の世界のスーパーパワーであるエジプトの第2の地位にまで登りつめた。

今回のブッシュの政策は、革命的手法であり、それゆえ、神の御心にかなっていないので、失敗するだろう。
軍事的、政治的に成功するかもしれないが、その誤りのつけは必ず回ってくるだろう。

アメリカはベトナムの失敗から何を学んだのか?

今回の攻撃は、アメリカにとって致命的な失敗であり、神の裁きを招くだろう。

力関係のゆえにアメリカに追随する日本政府も同じ裁きを受けるだろう。



(2)
現在の主要なユダヤ人伝道団体や運動――メシアニック・ジューや聖イエス会など――はディスペンセーショナリズムに立っている。
ディスペンセーショナリズムは、今日でもユダヤ人と異邦人を分ける民族的経綸が存在し、ユダヤ人を中心とする世界が復活すると主張する。
しかし、新約聖書は、はっきりと、「もはやユダヤ人も異邦人もない。イエスを信じる人はみな選民であり、信じない人は非選民である」と言っている。

ユダヤ人クリスチャンにとって、ディスペンセーショナリズムは誘惑である。
彼らの民族的な弱点である、選民意識、民族的傲慢を悔い改める必要がないからである。

ディスペンセーショナリズムを受け入れるユダヤ人伝道団体は、半ユダヤ教のようになり、ユダヤ人の選民意識、傲慢を引き継ぐ傾向にある。
現イスラエル政府のパレスチナ人圧迫を批判せず、「これは終末の預言の成就だ」で片付けている。

もし、本当にユダヤ人の救いを求めるならば、まず、ユダヤ人にその選民意識を捨てて、暴力によって覇権を取ろうとする非聖書的方法を捨てるように呼びかける必要がある。



(3)
聖書において「地の四隅」というように、しばしば、4という数字は全世界を表す。
エデンの園から流れていた川が4本であるのは、エデンの園から流れる聖霊の祝福が全世界を潤していたことを表している。
神が創造された原初の世界は、聖霊の祝福に満ちた世界であった。
物質的にも、原初の世界は、すべてが祝福され、大きく、長寿であった。
ワラビですら大木であった。人間は、今日の基準で言えば、巨人であった。

我々は、万物を回復させなければならない。
クリスチャンは、全世界を聖霊漬けにし、霊的にも物質的にも祝福された状態にしなければならない。

 

 

03/03/17

 

 

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