アメリカは神国発展のセンターである
アメリカという国家は、神の国が全地に拡大するためのセンターとして、神が造られた国である。
大航海時代、南米はポルトガルとスペインによって発見されていたが、北米だけはなぜか長い間発見されずにいた。宗教改革、市民革命、信仰の自由を求めるピューリタンたちが現われるまで北米が手付かずのまま残されていたのは、神の摂理である。
コロンブスは「全地は王なるキリストの主権の下に置かれなければならない」とのイザヤの預言を信じて航海を進めた。
古い因習を捨てて、神の国の原理だけによって、生活することを求める人々が集まる「自由の国」を神はまず、この地上に設立されたのだ。
そして、その国に強大な権力と富を与えることによって、世界において反キリストの出現を抑え、神の国を妨害する勢力を囲い込むことを神はよしとされた。
アメリカは、あらゆる民族、国語、人種の人々が集まる天国の予型である。
それらの異なる民族的背景を持つ人々は、英語とキリスト教文化という共通の土台の上に生活しはじめる。合理性が尊ばれ、学問が尊重され、迷信や呪術が否定される。すなわち、聖書が教える人間の使命――科学による知識の獲得とその応用による被造物の効果的支配――を果たすためのセンターがアメリカなのだ。
自由と責任が重んじられ、国家による過保護と管理は嫌われる。救いは神からのみやってきて、国家から来るのではない、というキリスト教的個人主義がダイナミックで繁栄する経済を可能にした。
アメリカは、世界に福音を伝えるために選ばれた宣教センターである。世界の宣教師の80%はアメリカ人である。
現在、世界のリーダーとなれる超大国はアメリカだけである。
アメリカは、はじめからそのようになるべく運命付けられていた。
もし、アメリカが戦争やポルノや進化論などを輸出しつづけるならば、神の裁きを真っ先に受けなければならない。リーダーには最も重い責任が与えられているからである。本来の使命――神の国の発展――から離れるならば、アメリカは立ち行かなくなる。
世界は、アメリカと敵対するときに気をつけなければならない。アメリカと対峙することが、神と対峙することになっていることが多いからである。アメリカが神の御心に反したことをしていることが明らかである場合は別であるが、そうではない場合、アメリカは神の国を拡大するためのセンターとして神の側に立っている。