吉井春人牧師の批判に答える11

 

<吉井先生>
スコットランド長老教会は、昨年年9月「セオノミーと信仰告白」大会決議書を採択しました。ここでは原文を引用しておきます。
It is essential that the General Assembly declare that the teachings commonly known as Theonomy or Reconstructionism contradict the Confession of Faith and are inconsistent with Biblical doctrine. It is also essential that the Assembly communicate that declaration to the Church and the grounds on which that judgement has been made.
To this end the Committee is recommending that this section of the Report together with the relevant part of the Deliverance be circulated to all Presbyteries and Kirk Sessions.
米国内の対応より、やや踏み込んだ厳しいものになっていますが
勿論この決議に至るプロセスが大切ですので、メールでの問い合わせを含めて調査しているところです。この決議に至る経過も含めて改めて紹介させていただきます。

<富井>
スコットランド長老教会がどうしてこのような決議を行ったかについて具体的にその理由を明示されなければまったく説得力はありません。
そもそも、スコットランド長老教会は、ノックスの伝統を受け継いでいるはずです。ノックスはもちろんカルヴァンの思想的子孫です。カルヴァンは、セオノミストであるわけですから、この宣言は、「スコットランド長老教会は、セオノミーを否定することによって、カルヴァン・ノックスの伝統から離れた」ということしか意味しないでしょう。
そうではなく、カルヴァン・ノックスの伝統に沿っているがゆえにセオノミーを否定しているというならば、説得力があります。問題の焦点は、ここにあり、単に、「スコットランド長老教会がこのような宣言を出したのだから…」というだけではまるで意味がありません。まず、この宣言を出した理由と経過を示してからでないと、「ああ、また、先生の権威主義が始まった」ということになりますね。注意しましょう。

 

 

02/06/19

 

 

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