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千年王国説の代表的論者

 

各千年王国説には、それぞれ優れた信奉者がいた。

したがって、後千年王国説を主張する場合に、他の説を信じる人が聖書に不忠実であったとか、無能であったと単純に結論づけることはできない。

しかし、聖書は後千年王国説を明言しており、これだけが唯一首尾一貫した終末論であることに変わりはない。

神は、現在、終末論について、教会にご自分のお考えをはっきり示そうとされているように思われる。近年の千年王国説への関心は、その証左ではないかと思う。

 

 下記に、ローレイン・ベットナーの"The Millennium"(P&R)を参考に、それぞれの説の代表的な唱導者を挙げる。

 

 

前千年王国説: アレクサンダー・リース、ディーン・アルフォード、ナサニール・ウェスト、E.B.エリオット、H.グラッタン・ギネス、S.H.ケロッグ、ヘンリー・W・フロスト、ジョージ・E・ラッドなど。

 

ディスペンセーショナリスト前千年王国説: ジョン・N・ダービー、C.I.スコフィールド、ウィリアム・ブラックストーン、ジェシー・F・シルヴァー、ジェームス・M・ブルックス、ジェームス・M・グレイ、アルノ・C・ゲベレイン、ルウィス・スペリー・チェイファー、チャールズ・L・ファインバーグ、ジョン・F・ウォルヴァード、J・ドワイト・ペンテコストなど。

 

後千年王国説: アウグスチヌス、ジャン・カルヴァン(*)、A.A.ホッジ、C.W.ホッジ、W.G.T.シェッド、チャールズ・ハッドン・スポルジョン、ロバート・L・ダブニー、ヘンリー・B・スミス、A.H.ストロング、B.B.ウォーフィールド、デイビッド・ブラウン、ローレイン・ベットナー、R.J.ラッシュドゥーニー、ゲイリー・ノース、ケネス・ジェントリー、デイビッド・チルトン、アイアン・マーレイ、J.マーセラス・キック、ジョン・マーレイ、グレッグ・バーンセンなど。

 

無千年王国説: ルイス・バーコフ、ゲルハルダス・ヴォス、アルベルタス・ピータース、フロイド・E・ハミルトン、ジョージ・L・マーレイ、ウィリアム・H・ラットガーズ、アブラハム・カイパー、マーチン・ウィンガーデン、ウィリアム・ヘンドリクセン、ウィリアム・マッセリンク、ウィリアム・J・グリヤー、エヴェレット・I・カーヴァーなど。

 

 

(*)カルヴァンの著作には、無千年王国説と後千年王国説の両方を支持すると思われる文章があり、とくに「キリスト教綱要」が終末論を詳しく取り扱うことをしなかったため、カルヴィニストの間でもカルヴァンがどちらの立場に立っていたかあいまいである。しかし、彼の聖書注解書には、歴史的楽観論がはっきり見て取れる。(グレッグ・バーンセンは、カルヴァンの後千年王国説的発言について"The Prima Facie Acceptability of Postmillennialism", Journal of Christian Reconstruction, II (Summer 1975), pp.104-6において解説している。)

 

 

 




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