クローン技術について3
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ご質問>クローン技術の目覚しい発展は、知恵の実を食べてしまった人間が、神のような知恵を得た。もしくは、キリストの言われた如く、現代において私たちは神の子化された。その結果として、人にはクリエーションすら許されている、と解釈できないのでしょうか。
それとも、神がアダムからイブを創りだされたように、人がその遺伝子から人を作りだす事は、神への謀反行為なのですか?
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お答え>「クローン技術の目覚しい発展は、知恵の実を食べてしまった人間が、神のような知恵を得た。」
創世記3章における「知恵」とは「善悪を知る知識」です。これは、人間が神をさしおいて善悪を決定することを指します。善悪を知ること自体が罪ではありません。本来ならば、神への服従を通して善悪を知るはずでしたが、反逆を通して知ってしまいました。
また、クローン技術を含め自然や生物などに関する科学的知識は、けっしてそれ自体では悪ではありません。遺伝子操作技術も、そのものは悪ではないのです。問題は、それをどのように利用するかです。この世界を神の創造と見て、神への恐れが前提としてあるかどうか。倫理が前提としてなければ科学技術は暴走し、自然破壊につながりかねないと思います。
「もしくは、キリストの言われた如く、現代において私たちは神の子化された。」
神の子であるのは、クリスチャンだけです。
こう言うと何か選民思想のように聞こえますが、きちんとした理由があります。
キリストは神のひとり子です。キリストを信じた人々は、信仰によってキリストに属する者となり、「キリストにあって」神の子となるのです。それゆえクリスチャンは、神の家族に養子として迎えられたのです。養子というと、何か疎遠な感じがしますが、聖書において養子は正式な子供です。
人間は造られた当初、神の子でしたが、堕落したために勘当されました。ですから、人類がみな神の子であるわけではありません。しかし、放蕩息子のたとえにあるように、神は父親のように家出をした子供が帰ってくることを待っています。そして家を出ずにまじめに働いていたお兄さんをさしおいてまでも、最良の贈り物をし、最良の服を着せ、盛大な宴会を開いてもてなしてくれます。
「その結果として、人にはクリエーションすら許されている、と解釈できないのでしょうか。」
たとえ神の子となっても、人は、神の法の下にあり、主権者として振舞うことはできません。常に服従が要求されます。科学技術の発展も、それゆえ、神の法の制限を常に受けなければなりません。
聖書において「創造」とは、「無からの創造」だけを指します。どんなに人間が科学技術を進歩させても、「加工」はできても、「無からの創造」はできません。
「それとも、神がアダムからイブを創りだされたように、人がその遺伝子から人を作りだす事は、神への謀反行為なのですか?」
神は、人間を男女の生殖によって生まれるように創造されました。男女は大人になって家庭を作り、子供を産んで、次世代において神の栄光のために「地を従える」人間を育てます。これが神が世界と人間を創造された目的なのですから、その枠組みを逸脱した「人為的誕生」は越権行為になります。
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02/03/17