陰謀論者はサタンの本当の陰謀を知らない
今日、プレ・ミレのクリスチャンは、陰謀説に詳しい。ユダヤ教が世界を支配しようとしているとか、イルミナティがアメリカを影で支配しているとか言っているが、残念ながら、サタンは彼らが考える以上に巧妙なのだ。
なぜならば、プレ・ミレを信じていることそのものがすでにサタンの陰謀の中に入っているからである。
頭を冷まして考えてみていただきたい。
否定的な言葉は、サタンが喜ぶ第一のものである。
「もうだめだ」「やっても勝てない」「私の病気はもう治らない」「これじゃあ死ぬしかない」「クリスチャンがサタンに勝てるわけがない」…
こういう言葉が口から出ると、サタンは喜んで飛び付く。
そして、否定的な考えをさらにすすめるために、いろんな妄想を吹き込んでくる。
「そうそう。おまえはもうだめだ。」「おまえは死ぬ以外にない」「クリスチャンがサタンに勝とうなんて馬鹿げた考えだ」…
否定的な言葉を口から出す人は、サタンの格好の餌食である。
プレ・ミレは、否定的な言葉なのだ。
「クリスチャンは、これから世界的な迫害の中に入っていき、世界の3分の1が虐殺される。これは、聖書に預言されていることなのだ。」
こんな否定的な言葉を神が言うだろうか。
聖書は、はっきりと、「キリストは王であり、クリスチャンも王である。だから、クリスチャンの働きを邪魔する者はいない。」と述べているではないか。
ヤコブは、「悪魔に立ち向かえ。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。」と述べているではないか。
否定的な言葉、諦めの言葉、こういった言葉を前提として組み立てられているプレ・ミレの神学は、サタンは世界の王であると宣言している。
「今後の世界情勢はこうなります。つまり、反キリストが出現して、世界は徐々に統一され、クリスチャンは患難の中に入っていきます。」
こういった陰謀論を信じる人々は、神の力を疑っている。
彼らは肯定的な言葉を口から出すべきである。彼らは、イルミナティのことについてよく知っているかもしれないが、イルミナティなんてのは、神の手桶の一滴にもならない。
「見よ。国々は、手おけの一しずく、はかりの上のごみのようにみなされる。見よ。主は島々を細かいちりのように取り上げる。」(イザヤ40・15)
彼らは陰謀説を調べていながら、自ら陰謀者の手の中に陥っていることを知らない。キリストの主権を知り、キリストが歴史の中で勝利すること、そして、その使節であるクリスチャンが歴史の勝利者であることを信じないように導いているサタンを彼らは見ぬけない。
陰謀説など、表面的な罠に過ぎない。本当の陰謀説とは、否定的な言葉を教会に流行らせたプレ・ミレの神学なのだ。