ヒューマニズムが創造教理を否定したいわけ
キリスト教の創造教理に対する攻撃は、ヒューマニズムの基本である。
神が宇宙を創造したことを否定できれば、神の定めた律法を守る必要はなくなるからである。
紀元1世紀に流行したグノーシス主義も、創造教理を否定する。
そして、旧約聖書の律法をも否定する。
律法を否定できれば、当然、律法を破ったときの、神の制裁からも自由になる。
人間は、何をしてもけっして裁かれないという地位を獲得したことになる。
堕落後の人間の本質的課題は、「いかに法律制定者の支配から逃れられるか」ということである。
そのためには、創造者を否定することがどうしても必要になる。