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終末は近い?3

 

  キリスト教界のどこを見渡しても、「再臨が近い」「終末が近い」の熱狂で満ちている。

 

  これは、キリスト教の危機である。

 

  「終わりは間近だ。」と信じている人は、腰を落ち付けて何かに取り組むことはできない。

 

  その信念が強ければ強いほど、彼の心はますます高く宙に舞うことになる。

 

  このようにファナティックな終末論を説いている教師には、信者を惑わし、自分の仕事に身を入れて取り組ませることを妨げた責任が負わせられる。

 

  彼は、聖書啓示を無視している。

 

  聖書は、はっきりと、「再臨の前に回復がなければならない。」と教えている(使徒3・20−21)。

 

  「万物の回復のときまで、キリストは天にとどまっていなければならない。」(21)

 

  「主の御前から回復のときが来て、そして(και)、メシアと定められたイエスを、主が遣わしてくださる」(20)

 

  まず、回復があり、その次に再臨がある。

 

  万物が、「罪の混入する以前の状態」に回帰することがなければ再臨はない。

 

  クリスチャンの働きによって世界が秩序と平和を回復するのであるから、クリスチャンは、「再臨が近い」「終末が近い」と騒ぐ前に、「世界を神のために回復させよう」と言って、自分に委ねられた持ち場を神の支配の場と変える努力をしなければならない。

 

  「宙に舞い上がる」のではなく、「地に足をつけて働く」。

 

  まず「全世界の国民をキリストの弟子とする」(マタイ28・20)ことが先決である。

 

 

 




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