悪の起源と世界の救い
悪とは、神の御心に反することです。
つまり、神の法を破ることです。
神は、天使と呼ばれる霊的な人格的被造物を創造されました。
しかし、ある時、その中の最も位階の高い天使が、自分を誇り高ぶり、自ら神になろうとして堕落しました。
「あなたは全きものの典型であった。知恵に満ち、美の極みであった。…あなたの行ないは、あなたが造られた日からあなたに不正が見いだされるまでは、完全だった。…あなたの心は自分の美しさに高ぶり、その輝きのために自分の知恵を腐らせた。」(エゼキエル28・12-18)
そして、彼は多くの天使を引き連れて堕落し、被造物の頭である人間をたぶらかして、自分の手下にしようと誘惑をしました。
その物語が創世記3章に記されています。
人間は、このサタンに騙されたために、悔い改めのチャンスが与えられました。キリストが人間の罪の刑罰を身代わりに負ってくださったので、人間は悔い改めてキリストを信じる時に救われます。しかし、サタンは誰に誘惑されたわけでもなく、自分からすすんで堕落したために悔い改めの余地はなく、ただ火の池に投げ込まれる以外にいかなる道もありません。彼は徹底して堕落しているので、神の意志に逆らうこと以外何もできません。
サタンは、今でも人間を騙すために世界中で働いており、人間を自分の道連れにしようとたくらんでいます。彼は、神の造った世界を悲惨に陥れ、それを混沌に陥れるために精力的に活動しています。
しかし、キリストは、サタンの頭を砕くためにやってこられました。キリストを信じる者は、新たに生まれ変わるので、もはやアダムの子孫ではなく、キリストの子孫となったのです。
キリストを信じる人々は、サタンと戦うことができ、勝利することができます。なぜならば、彼らの背後には、すでに十字架上でサタンに勝利されたキリストの権威があるからです。
キリストを信じる人々の人生は勝利の人生であり、たとえ苦難にあってもそれに負けることがなく、どんなに悲惨な中にあっても、そこから不死鳥のように復活できます。
なぜならば、彼らの父祖であるキリストが死にうち勝って復活したからです。もはや、死は彼らを支配することがないので、彼らは永遠の生命を持ち、永遠に祝福を受けつづけます。
キリストを信じる人々は、この地上で神のために善を行い、世界を変えることができます。そして、サタンに支配され、奴隷状態にある人々を次々と解放し、世界を義と平和と繁栄に導くことができます。
歴史を通じて、キリストの支配が拡大され、ついに万物が原初の状態に回復する時に、キリストは再臨され、最後の審判が行われ、私たちが肉体において行ったすべての行為について、報いが与えられます。
キリストを信じる人々は、永遠の祝福の中に入り、信じない人々は、永遠の呪いを受けつづけます。