顔を認識する中枢領域を進化論はどう説明するのか?
人間の脳には、顔を認識する領域があるという。
この部分が事故などで損傷すると、自分の顔の写真を見せられても、それが誰であるか判別できないという。
さて、顔を判別することがどうして生存に寄与するのであろうか。
顔を判別できるものは生存し、判別できないものは淘汰されたのであろうか。
だから、顔を判別できるものの遺伝子だけが残ったのであろうか。
もちろん、社会生活においてこの能力は必要不可欠であるが、動物としての人間の自然的生活において不可欠とはいえない。
人間の顔を判別できなくても、獲物をとったり、農業をしたり、魚をとったりはできるからである。
動物から人間への進化において、それが、「生物としての生存」を左右した要素とは思えない。
さて、顔を判別する中枢の存在は、進化によって説明できるのだろうか。