フリーメイソンと合衆国憲法
ゲイリー・ノースのPolitical Polytheism(ICE, TX) という本は、大変興味深い事実を紹介しています。
植民地のアメリカは、ピューリタンの、三位一体神を信じていたのだが、アメリカの建国時に、ワシントンやフランクリンらのメイソンたちによって、「ユニテリアンの神(理神論の神)」にすげかえられた。
オットー・スコット (Silent Majorityという言葉を作った著名なジャーナリスト)も、これを「法律家による革命」と呼んでいます。
「フィラデルフィアの法律家たちは、アメリカをクリスチャンの国家にしないことに決め、教会をつんぼ桟敷に置いた。…事実、彼らは、キリスト教が約束していたすべての約束、幸福・安全・保全の追求など、あらゆるものを横取りした。ついに、法律家のパラダイスが誕生し、教会は、かやの外に追いやられた。」(Otto Scott, Easy Chair, audiotape No.165)
彼らに牛耳られた憲法会議は、「法律家による、キリスト教打倒の試み」であり、「それは成功を収めた」(Ibid.)。
そして、彼はこのように分析します。
「合衆国は、神を除外し、いかなる宗教をも否認して建てられた歴史上はじめての政府である。…1789年の憲法は、この点において独特であった。このようなことを行った社会は他になかった。」(Question and answer session, message on Leviticus 8:1-13 by R. J. Rushdoony)
これは、18世紀初頭、北ヨーロッパで始まった反三位一体論ヒューマニストの運動に端緒を持つと、ゲイリー・ノースは言っています。
「18世紀初頭、北欧において、反三位一体論ヒューマニストたちは、非国教徒の教会員や理神論者たちと結託して、市民権の基準を変えようとした。市民権は、それまで明確に、キリスト教に基づくものであった。しかし、啓蒙主義の左右両翼の人々、すなわち、スコットランド経験主義者とフランス啓蒙主義者たちは、どちらも新しい市民の概念を提唱していた。すなわち、「聖書の神への信仰を告白しなくても得ることができる市民の地位」を築こうとしていた。1788年に合衆国の法律に採用されたのは、この市民に関する新しい概念であった。」(Gary North, Political Polytheism, ICE, TX, p.676)
アメリカの建国は、史上類を見ない「成功した革命」でしょう。
クリスチャンが知らないうちに、「三位一体の神」は、「ユニテリアンの神」「理神論の神」になっていた。
クリスチャンの国家を建設しようとして入植した人々が手にした憲法は、理神論者やメイソンの憲法であった。
大統領は、聖書に手を置いて宣誓しますが、けっして、「三位一体の神」の名を出しません。
1ドル札には、はっきりと「ピラミッド」と「万物を見とおす目」というメイソンのシンボルが描かれている。