ばかになれ?

 

 よく「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ。」という聖句を、「無抵抗」「打たれっぱなし」になることを命じたと解釈する人がいる。

ある無教会派の有名な著者は、「日本を無防備にして侵略されてもいい。わたしは日本を神への全焼のいけにえとして捧げる。」と述べた。

 聖書の一箇所だけを取り出してそこから教理を作ってはならないという原則を破った好例である。

 たしかにイエスは「悪者に手向かうな」と述べておられる。

 しかし、同時に他の個所では、「はとのように素直に、へびのように賢くなれ。」と述べておられる。それは、「狼の中に羊を遣わすような」危険な場所に行く場合の心得として述べられた。

 神は、人体に免疫の仕組みを備えられた。

 それゆえ、自分を守ることはけっして罪ではない。いやむしろ、それは義務なのだ。

この世は天国ではないのだから、自分や国や家族を防衛することは必要不可欠であり、またそれは、神の下における正当な義務なのだ。

 

 

 




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