近代科学はキリスト教から生まれた
20世紀半ばにダーウィン進化論を大衆に広めるのに大きく貢献した人類学者で歴史学者のローレン・アイズリーは、近代科学がキリスト教から生まれたことを最もよく理解していた人々の一人である。
彼は、このように述べた。
「実験的手法は、人間の予想をはるかに越える成功を収めたが、その手法を生み出した信念は、キリスト教の神の性質から何がしかの恩恵を受けている。信仰とはほとんど無縁であると言われている科学が、『宇宙は合理的に解釈できる』とする信仰に由来し、今日の科学がこの前提によって支えられているということは、確かに、歴史の奇妙なパラドクスの一つである。」(Loren Eisely, Darwin's Century (Garden City, New York: Doubleday Anchor, [1958] 1961), p. 62. cited by Gary North 'Dominion Covenant'(Dominion Press), p.125)
キリスト教は、応用科学の誕生に大きく貢献した。応用科学と技術は、「世界は秩序に基づいて成り立っており、それゆえ、人間は、世界において起きる出来事の過程を、『秩序正しい世界』という信念を前提として知ることができる」というキリスト教的世界観から生まれた。
人間の論理的思考、特に、数学的論理的思考が、外的世界の出来事と調和しているのは、一種の奇跡に他ならない。
これは、ダーウィン以降の科学においては、説明不可能な「偶然の一致」である。
人間が、世界の様々な事象を説明するために論理的思考を用いることがなぜできるか、世界を偶然の産物と見るダーウィン以降の科学は説明できない。
しかし、クリスチャンは、それをこう説明できる。
「人間は創造者なる神の似姿として創造されたから。」と。
http://www.path.ne.jp/~millnm/scich.html
03/02/10