現代において、神は不在なのか?

 

<ご質問>

現代において、神は不在なのでしょうか?

この世の中で、どうして神が存在すると言えるのでしょうか。同じキリスト教でも教派の争いもありますし、宗教に疲れ始めました。しょせん宗教という物は、この世で幸せになれない者達のすがりたがる夢のような気がしますが・・・。

 

<お答え>

教派の争いは無益です。

自分の派が強くなったり弱くなったりしても何にもなりません。

そんなことどうでもよいことです。

大切なことは、自分が何のために存在しているのか、そして、その本当の目的のためにどれだけ努力して充実した生活ができるか、ということです。

もし我々が次のような失敗をしていれば、人生は無益になります。

(1)真理に従わない

(2)党派心によって行動する

(3)利己心から行動する

(1)真理に従わなければ、そこにはゴマカシがありますから、行ったことは無益です。例えば、自分が信じていることが真理に基づいているかどうかよく調べもしないで何かの信仰に打ち込んでも、組織や悪人に利用されるだけです。しまいには殺人まで犯させられることもあります。

自分が信じている内容をよく吟味して軽軽しく宗教を選択しないことが大切です。

(2)宗教間の争い、教派の争いなど無益です。ある特定の宗教や教派が強くなっても満足するのは、その宗教や教派の人々のエゴだけです。

こんなのはその人々や、それに携わっている自分が死んでしまえば無になるのですから、虚無の極地です。そのようなツマラナイことのために貴重な一生を使うのはもったいないです。もし人生をかけるなら、本当に大切なことが何かを探る必要があります。最も貴重な生き方とは、真理は何かを探り、その真理のために人生を使うことです。

(3)利己心から行動することを是とするならば、自分も苦しくなりますし、他人をも不幸にします。人間は、真理に従い、他者を幸せにする時に本当の満足を得られるように造られているので、利己心から行動することは常に不満をかかえながら生きることになり、人生は地獄の連続になります。

現代において、もし神が不在ならば、この世界は虚無です。

人間は目的なしには生きられません。私たちが毎日暮らしていけるのは、毎日なすべき仕事があり、近い将来に目標があるからです。しかし、神を信じない多くの人は、近い将来の目標はあっても、人生全体の目標がありません。人生が終わって、その人生全体を評価する方がおられることを知り、その御方の目的に沿って生きるときに、人生にしっかりとした目標ができます。

もし、神がいなくて、人生全体にいかなる目的もないならば、この世界は壮大な冗談です。

ヒトラーのように何百万の人々を殺した人も、自分の人生を貧困者のために捧げた人々も、同じように死ねば終わりであるならば、人生とは虚無であり、私たちの生は悪夢です。

 

 

02/02/11

 

 

 

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