陰謀説の問題点
陰謀説の問題は、サタンの力を必要以上に大きく見せる点にあります。
陰謀説は、あたかもサタンが世界の一切をコントロールしているかのように見せますが、実際のところは、神がサタンの上にいて、その許可がなければサタンは何もすることができません。
クリスチャンに対してサタンは一時的に力を得ることがありますが、それは、神の民を清めるために試練を与える場合に限られます。
神の御心でなければ、サタンは私たちに何もすることができないのです。
サタンは、十字架において敗北し、天と地の権威は、完全にキリストの手に握られています。現在サタンは空中の権しか持っていません。つまり、「地に足がついていない」のです。
陰謀説は、実際はひ弱な自分を強く見せるために作り出したサタンの「虚構」であり、それゆえ、陰謀説を熱心に唱えている書物や人々に接すると、何か悪魔的な雰囲気を感じずにはおれないのです。
前説はその中心に陰謀説があります。
「クリスチャンがどんなに頑張ってもサタンには勝てず、キリストの直接介入を待つ以外にはない。」
これは立派な陰謀説であり、不信仰です。
サタンは、このようにしてクリスチャンに「自分はすごいんだぞ」と思わせてきたのです。
やくざやチンピラが頭にソリを入れたり、サングラスをかけて、自分を大きく見せようとするのは、彼らの親玉がそういうことをやっているからであり、それは「弱さ」の象徴なのです。