陰謀史観は聖書的である
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ご質問>子ブッシュは、祈祷会を開いて神に御祈りしているから、そのような陰謀家ではないと思います。
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お答え>ワシントンはフリーメイソンでしたが、教会の礼拝にきちんと出席していました。(しかし、聖餐式は絶対に参加しなかった)
クリントンがホワイトハウスにおいて祈祷会を開きながら、同時にホワイトハウスにおいて不倫をし、中絶に賛成し、ホモの入隊を肯定していました。大統領は、アメリカの良心を代表し、健全なクリスチャンであるふりをしなければならないのです。そうでなければ、アメリカの社会の代表として生き残ることはできません。
さらに、スカル・アンド・ボーンズについては、彼らが使う「建設的混乱
constructive chaos」の手法に注意しなければならないといわれます。彼らは、わざと相矛盾する情報を流して、国民を混乱させます。そもそも、ブッシュが大統領になれたのは、背後に強力な引き上げがあったからです。それでは、誰が引き上げたのか?もちろん、閣僚の中にスカル・アンド・ボーンズが大勢含まれているということは、スカル・アンド・ボーンズの息のかかった人間をホワイトハウスの中に入れたがっている人々でしょう。たしかに、ブッシュは、「自分は父親のようではない」と繰り返していますが、自分を大統領に押してくれた背後の組織の意向を無視しては生き残ることはできません。彼は、父親のブザマな最後を償うために出馬した部分がありますから、ブッシュ家の名誉も彼の肩にかかっている。組織を離れて、彼個人の意向を貫くことなどできる立場にはないでしょう。まだ若いですし、実績もない。選挙も、僅差で勝っている。とても大手を振って歩ける状態ではないでしょう。
また、これまでの子ブッシュの行動を見ていると、どうしても、彼が組織の方針にそって行動しているとしか思ません。
1.彼が、ビンラディンが関与している証拠を提示したときに、まず「イギリス、オーストラリア、カナダ」に開示し、その後で「日本、
NATO、韓国」に開示しました。明らかに英語圏、白人、プロテスタントの国を特別に扱うのはなぜか。2.英語圏の国々が秘密で作った諜報ネットワーク、エシュロンを公表した。
3.歴史的に、スカル・アンド・ボーンズは、ユダヤ人を警戒します。彼らの世界構想において、ユダヤ人には高い地位は与えられていません。歴代の内閣にはユダヤ人が含まれていたのに、今回は、一人もいません。いたとしても、黒人とのハーフであるコリン・パウエルだけです。
4.クリントンはパレスチナ和平に積極的だったのに、ブッシュは半ば放置していました。イスラエルの高圧的な姿勢が続けば、中東がキナくさくなるのを分かっていながら、なぜ放置し、和平に消極的だったのか。
5.アジア太平洋地域を重視するのは、スカル・アンド・ボーンズの主要な戦略である。
ちなみに:
(1)
ラッシュドゥーニーは、世界の歴史の本質は、「陰謀」であると述べています。聖書の世界観は、ある意味において、陰謀史観です。なぜならば、歴史とは、神と、それに逆らうサタンとの戦いだからです。サタンは、ノンクリスチャンを通じて、自分の支配を拡大しようとしています。
哲学の歴史を見ると、サタンがいかに、世界を「無神論化」=「世俗化」しようとしているか分かります。信条形成の歴史は、サタンの世俗化に対するクリスチャンの戦いの歴史であり、いかに、純粋な神の教えをサタンの攻撃(異端)から守るか、歴代のクリスチャンは戦ってきました。
初期の教会の信条形成において、聖書の純粋な教えが定式化されていきましたが、ギリシヤ思想による攻撃があり、霊肉二元論の考え方がキリスト教の中に混入していきました。カトリックの神学は、この二元論に汚染され、ついに堕落が極限に達して、宗教改革が起こりました。
宗教改革においてカルヴァンが、きわめて聖書的なキリスト教を確立しましたが、その後、アルミニウスがペラギウス主義を持ち込み、キリスト教は再び霊肉二元論に汚染されました。
18
世紀になると、ルネサンスのヒューマニズムは、啓蒙主義において成熟し、人間理性崇拝が起こりました。啓蒙主義者はフランス革命を起こし、キリスト教をフランスから根絶やしにしようとしました。アメリカの建国は、入植者の三位一体神を否定したユニテリアンの陰謀によるものであり、とてもキリスト教による建国と呼ぶことはできなくなりました。(*)
カントからヘーゲルに至る流れの中で、西洋思想は、キリスト教の神を徹底排除し、完全な自律思想になりました。人間が王様として公然と宣言され、それ以降、思想は、あからさまな人間崇拝になりました。
メイソンたちは、啓蒙思想を実践し、マルクス主義者、進化論者、スカル・アンド・ボーンズたちは、ヘーゲル主義を実践しようとしました。とくに、ヘーゲルの国家崇拝主義は、世界のほとんどすべての国家の理念となり、この影響から逃れられた国家は皆無といってよいでしょう。
近代哲学は、キリスト教に入り、リベラリズム、ディスペンセーショナリズム、バルト主義となりました。
キリスト教の歴史は、偽りの教えを吹き込もうとするサタンとの戦いの歴史なのです。もし戦いや陰謀を否定するならば、歴史を正しく見ることはできません。もし、この世界に人格的悪というものが存在しないならば、教科書で教えられたことや、テレビのニュースをうのみにできますが、人々を欺く巧妙なサタンがいるのですから、ナイーブではいられません。
(2)
スカル・アンド・ボーンズの陰謀を学ぶと、ラッシュドゥーニーが常々指摘していた「ヘーゲル思想に基づく国家主義者の各界への影響」の内容がはっきりします。彼は、教会と国家の対立について生涯にわたって教え、警鐘を鳴らし、自由世界の擁護のために戦いました。
ラッシュドゥーニーは、陰謀組織の名前を明らかにしませんでしたが、ゲイリー・ノースは、はっきりとスカル・アンド・ボーンズの名前を挙げています(
Conspiracy, ICE, TX)。
(*)ゲイリー・ノースの
Political Polytheism では、地方分権主義から中央集権主義へのアメリカの政治思想の変遷が陰謀組織とのからみで説明されています。つまり、アメリカははじめ、クリスチャンの国家として、地方分権主義に基づき、非常に緩やかな州の連合体として建国されるはずだったのが、メイソンが支配する憲法会議で、それが非常に短期間の内に完全にひっくり返された。
メイソンたちは、中央集権的で、州の自治権を縮小する方向に憲法をもっていきました。ピューリタンのカルヴァン主義の目標は、もちろん、神の信頼に基づく、自立自治にありますから、フタを開けてびっくりしました。
神は、聖書の三位一体の神ではなく、メイソンが信じる「偉大なる建築家」が憲法に記載された。
01/11/12