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イスラエルとキリスト教とには明白な平行関係が存在する。 イスラエルは、過越の小羊をほふり、その血によって贖われ、エジプトを出て奴隷状態から解放された。同じようにクリスチャンもキリストの十字架の贖いの血によって罪から解放された(紀元30年頃)。 イスラエルは、その後荒野で40年の試練を経験し、信仰を試された。同じように、クリスチャンも、キリスト昇天後、ユダヤ人の迫害や、ローマ人による迫害の中で試練の40年を経験した。 イスラエルは、その後ヨルダン川を渡って、ヨシュアに従われてカナンに入り、御国建設を開始した。同じように、紀元70年の神殿崩壊後、クリスチャンも正式に自分の体が神殿となり、霊的な御国建設を開始した。ここからいわゆる千年王国が始まる。 イスラエルは、カナンに入り、ヨシュアを頭として徐々にカナン人を追い出し、ついにパレスチナ全土を占領し、そこに神を王とする御国を完成した。同じように、クリスチャンも全世界に出て行って、イエス(ヘブライ名はヨシュア)を頭として世界のすべての国民にバプテスマを授け、彼らを弟子とすることによって、徐々に御国を拡大している。そして、その働きは再臨のキリストによって完成される。 この平行関係から明らかなのは、「紀元70年以降、千年王国が始まり、クリスチャンの働きによって御国は拡大している」とするプレテリストの後千年王国説が正しいということである。現在我々クリスチャンは、世界征服の過程にあるということがはっきりするのである。後千年王国説に立てば、聖書的終末論はすっきりと理解できるのである。 下図を参照。 |
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