ユダヤ教の神とキリスト教の神は同じ神か?
ユダヤ教の再発見、再評価を求める声がこれからキリスト教の世界に起こってくることであろう。
すでに各方面において回復の働きが始まっていると思うからである。
しかし、注意しなければならないのは、ユダヤ教そのものをけっして受けれてはならない、ということである。
なぜならば、ユダヤ教は、キリストを受け入れなかったからである。
誤解しやすいことであるが、ユダヤ教の神とキリスト教の神とは、別の神である。
これは、カルヴァンが力説していたことである。
イエス・キリストを通してしか人間は神の元に行けないのである、と主張するのがキリスト教である。
ユダヤ教は、イエス・キリストなしでも神の元に行けると主張してきた。
ユダヤ教はイエス・キリストを十字架につけた宗教である。
イエスを否定し、彼を殺すような宗教の神が、キリスト教の神と同一であるということはナンセンスの極みである。
まして、イスラムの神とも同一であると考えることはまったくできない。
それならば、エホバを信じるというエホバの証人の神も、キリスト教の神と同一であるといえるのだろうか。
キリストだけが神と人とを和解させると主張するのでなければ、その神はサタンである。
サタンの最大の願いは、「人間はイエス・キリスト以外によって神のもとに行ける」という宗教を人に信じさせることである。