ジェフリー・A・ジーグラー師への質疑応答
<質問>
現在改革主義や再建主義が盛んになってきていますが、新千年紀においてこの運動には発展の可能性はあるでしょうか。
<答え>
大きな可能性があります。アメリカの福音主義を一瞥しただけでも、カルヴァン主義が復興しつつあることが分かります。再建主義のアグレッシブな社会理論は大きな影響を持ちつつあります。例えば、第二次世界大戦後の教会をダメにしたディスペンセーショナリズムの敗北主義は、自らの腐敗の重みに耐えかねて今崩壊しつつあります。敬虔主義・無律法主義の牧師たちの正体――つまり、妥協的なこと――が明らかになりつつあります。ジャック・ヘイフォードやトニー・カンポロ、ビル・ハイベルズや、ビル・クリントンの足元にひざまずく多くの人々が、吐き気を催すような、いやらしい、卑屈な言動を繰り返しています。彼らは、ビル・クリントンと一緒に写真に収まったり、ヒューマニスト・リベラリズムという名の一杯の煮物と引き換えに、自らの長子の権利を売り渡してしまったのです。
彼らは神と教会と国家への責任を放棄してしまいました。そのためにぽっかりと空いた穴を、新ピューリタン主義・再建主義者が埋めようとしているのです。また、1970年代に起こった古いタイプの「カリスマ」運動や「笑うリバイバル」と呼ばれる運動は最期の喘ぎ声をあげています。福音的カリスマ派の内部では異端的な教えが暴露されつつあります。[被造物統治の使命を無視したため、] 男性らしさを失った教会は、現在衰退の憂き目を見ています。キリスト教再建運動が、アメリカのリーダーシップを握る時期がやってきました。我々は今世代において勝利と統治を確立することを目指すべきです。今がその時です。
見過ごしてはならないのは、政治や教育、経済において大きなパラダイムの転換が進行しつつあるということです。様々な組織や政府の権力は、分散化される傾向にあります。これは、我々の改革にとって大きなチャンスです。生活のあらゆる領域を、聖書の原則に従って作り変え、あらゆる分野をキリスト礼拝の場と変えるという我々の理想の実現にとって追い風が吹き始めていると言えると思います。
ジェフリー・A・ジーグラー師は、キリスト教活動及び改革主義聖書協会会長。
キリスト教活動及び改革主義聖書協会ニュースレターの
“For the Record” Questions and Answers より抜粋。