神の国を一番心配しているのは
よく、「世界の再建、全民族の弟子化なんて夢物語じゃないか」という意見を言う人がいるが、そういう人は、全民族の弟子化を命令したのはキリスト御自身(マタイ28・19−)であり、神の国の発展を一番心配しているのは神御自身であることを忘れている。
私たち人間ひとりひとりの力は小さなものだから、人間としての限界をいつも自覚しつつ謙虚にならなければならない。
「おれがやってやる。」などという考えは棄てるべきである。
しかし、だからと言って、「俺なんてどうせ・・・」といじけたり、悲観的になることはない。
「世界は福音によって再建される」という壮大な幻を持ちつづけることができるのは、ひとえに、この計画を一番熱心に遂行しているのは神御自身であるということにある。
私たちが自分の務めを忘れたり、怠慢にしているならば、神は、私達を差し置いてでも、その計画を担う人物を起こされる。
自分がどれだけ大きなことをするかは問題ではない。
そして、自分の働きが神の計画においてどのように役に立つかについて詮索する必要もない。
自分に与えられた役割を果たしていれば、その計画の進み具合を見ておられる神によって必ず自分の働きは活かされる。
牧師は、教会成長などという誘惑を振り払って、託された御言葉をまっすぐに説きつづければよい。
ショービジネスまがいのスーパーチャーチの牧師になることよりも、正しい教理を教えて、幾世代にもわたって拡大する堅固なクリスチャンファミリーを1つか2つ作るほうが賢い。