ミスが積み重なって進化した?
現在の進化論では、遺伝子のコピーミスが積み重なることによって進化が進んだという考え方をしているが、経験から分かるように、ミスが積み重なって何か優れたものが生まれたと仮定することはできない。
ミス+ミス+ミス+ミス+…+ミス=混沌
である。
仮に、ゴッホの自画像のコンピュータ画像があるとしよう。
そのデータを操作する際に、ある一定の確率で少しずつミスが生じるとしよう。
その操作を100回加えたら、そこに花の絵が加わったということがあるだろうか。
それとも、ゴッホが描くよりも優れた絵になったということがあるだろうか。
ミスが積み重なれば、ゴッホの絵は崩れて見る陰もなくなるだろう。
ミスが、たまたま全体にプラスに働くのはきわめてまれである。
その大部分は全体をダメにするものだ。
しかも、ミスが次々に重なって起これば、全体は滅茶苦茶になる以外にはない。
演劇において少しのミスは、かえって聴衆を沸かせることもあるかもしれない。
しかし、一つの劇において、ミスがあまりにも頻繁に積み重なればいかがだろうか。その劇は失敗に終わる。滅茶苦茶である。
だから、ミスが積み重なるうちに優れたものに発展しました、という現代の進化論はマヤカシなのだ。