終末論と現実的な生活
「終末は近い」、「終末の時代にある現代」、「終末に生きるキリスト者」などという言葉が踊る昨今であるが、このような非聖書的教説によって多くのクリスチャンは、浮き足だった生活を余儀なくされている。
もし浮き足だった生活をしていないクリスチャンがいるならば、彼らは講壇から語られているメッセージを無視しているだけなのだ。
牧師のメッセージを真摯に受け取るならば、現代のクリスチャンは、この終末騒動によって、未来の計画を立てることがまったくできないはずである。
もうすぐ終末が来るならば、どうして家を買おうとするのか。
携挙されてしまえば、そのローンを払うことができなくなるではないか。支払いの責任から逃れようというのは罪である。
自分の人生を
30年40年単位で設計できない人間は大人ではない。
それゆえ、今日の終末論は、クリスチャンを子供に変えている。
日本の将来、国家の将来について考えさせない終末論は、クリスチャンを「政治音痴」に変えている。
100年単位で国家の問題を考えることができない人間は、子供である。
今日の終末論は、クリスチャンを幼児化している。
社会全般、文化全般、そして、自分の長期的な人生設計について無関心にさせる教義は、異端の教義である。
現実的な人間は、このような教義を避ける。