ポスト・ミレはユダヤ人のパレスチナ復帰を預言していたか?
奥山師は、プレ・ミレだけがユダヤ人のパレスチナ復帰を主張していると考えておられるようだが現実は違う。
奥山師は、次のように豪語された。
「ポスト・ミレはよくも、すまし顔で『ポスト・ミレはユダヤ人のパレスチナ復帰を主張してきた』などと言う。D氏も言っているが、1948年5月14日以前、それを主張した資料があれば送っていただきたい、と言うのは、ポスト・ミレは『イスラエルがパレスチナへ国民として再集合しない』と主張していたからである<『終末に関する聖書の預言』ラドウィグソン>」
しかし、1649年ピューリタン革命の最中に、後千年王国説神学者ジョン・オーウェンは、下院議院において次のように演説した。
「人々は、まことの栄光を求めて、何世代にもわたって恵みの御座の前に祈りを捧げてきた。[神は]この幾百万もの祈りに答えて、いにしえの御民をその故国に帰し、完成された異邦人と合体して一つの群れとされるだろう。」(Iain Murray, Puritan Hope, Banner of Truth, p. 100.)
また、かつてオーウェンの教会の会員だったサミュエル・リーは、1677年に出版された有名な著書 "Israel Redux" において、ユダヤ人はいつの日かパレスチナの地に帰ってくるだろうと述べている。(Peter Toon, God
’s Statesman: The Life and Work of John Owen (Grand Rapids, MI: Zondervan, 1971), p. 152)