進化論の次に来るものは?
文部省のカリキュラムから進化論が除かれたそうだ。
これは喜ばしいことである。
ただ、文部省の意図は、日本を神道思想によって作り直すことであるから注意が必要である。
「日本は天皇を中心とした神の国である。」と森首相が語ったが、このような神国思想が現代人に受け入れられるはずがないのだが、しかし、サタンを侮ることはできない。
次の選挙において、自民党が勝つようなことがあれば、右傾化はますます強くなるだろう。
進化論をカリキュラムから除いたのは、恐らく、進化論思想が、教育にとって有害であることを認めたからではないかと思う。
もし野党が、このような右傾化を防ぎたいのであれば、進化論思想に代わり、なおかつ、神国思想と対抗できる思想を提供できなければならない。
そうでなければ、国民を再び真空の中に放置することになるので、真のリーダーとなることはできないだろう。
「
You cannot beat something with nothing. 」という箴言にあるように、対抗策を持たずに敵を打倒することはできない。今日、野党は、政敵に対抗できるだけの、歴史哲学を用意しなければならない。
進化論がダメであるならば、では何があるのか?
神国思想がダメであるならば、では何があるのか?
手ぶらで、国民の前に出ても支持は得られない。