ピューリタン神学の復活を
最近、わかったのですが、神はピューリタンの神学を現在において復活させようとしておられるということです。
アイアン・マーレーの
The Puritan Hope は画期的なスゴイ本です。Still Water Revivals から32巻のピューリタン文献CDが発売されました。現在は8枚しか出ていませんが、今予約注文すると、半額以下です。ポスト・ミレやプレ・ミレの流行は、時代の環境に大きく影響されたことがわかります。
アウグスチヌスがポスト・ミレを採用したのは、ローマがキリスト教化されたというキリスト教勝利の背景があり、現代においてプレ・ミレがさかんなのは、第一時大戦からですから、恐らく、世界戦争のショックから、クリスチャンまでもが世の人と同じように、地上的勝利について悲観的になったのではないかと思います。
ピューリタンがポスト・ミレを採用したのは、カルヴァン主義の「地上的福音」の影響もあるでしょうが、当時の地理的発見、ルネサンスなど、希望の時代という背景があったからではないかと思います。
最近まで(第
1次大戦)、ポスト・ミレが支配的であったが、その後の大戦や植民地の喪失、冷戦、核兵器など、将来に対する不安材料が沢山ありました。ビリー・グラハムなどはそれにのって、「核の時代が到来しました。終わりは間近です。」と言ってきたのでしょう。しかし、
2000年を過ぎても、ハルマゲドンも携挙も、何も起こらなかった。いったいどうなっているのか。と疑問に思う人々が現われはじめています。平野氏もその一人です。高木慶太氏の「近づきつつある世界の破局」を読んでクリスチャンになったが、何も起こらなかった。今あの本は絶版になっており、宇野正美などのプレ・ミレの終末本は、古本屋に行けば100円本として軒先に並んでいる。これはどうしたのか。という疑問からポスト・ミレに転向しました。私は、ピューリタンの楽観主義、前進主義のキリスト教によるリバイバルが始まるように思われます。カリスマ系も、これまで終末論については、福音派と同じように悲観主義でしたが、その勝利神学の文脈を徹底すればポスト・ミレになるのは当然ですから、今、我々がハーザー誌などに文章を載せるのは意味があると思っています。
アイアン・マーレーは、この楽観主義やイスラエルの回復に対する信仰が、どのように世界宣教に影響を与えたかについて詳しく述べています。非常に重要な本ではないかと思います。また、ピューリタンの文献の
CD復刻が進んでいるのも、次世代に備えるための、神の摂理ではないかと思います。