レムナントを探せ
「わたしはイスラエルの中に七千人を残しておく。これらの者はみな、バアルにひざをかがめず、バアルに口付けしなかった者である。」(第1列王記19・18)
堕落した時代に、神は、我々にある約束をしてくださる。
それは、どんなに堕落した時代であっても、神に忠実に従う人々を残してくださっている、ということである。
我々は、人を変えることはできない。どんなに熱心に説いても、神に選ばれていない人の考えを変えることはできない。我々が獲得できるのは、神が選んでいてくださるレムナント(残りの民)だけである。
レムナントは、我々の語ることを理解してくれるだろう。神は、御自身に忠実なこのような人々を常に確保してくださっている。
我々の働きとは、レムナントを探すことである。レムナントは、近代主義にも、バルト主義にも、享楽主義にも、ヒューマニズムにも毒されていない、純粋な信仰の持ち主である。神は、彼らを通して御力をあらわしてくださる。
神の人の働きとは、大衆の力を結集して大ムーブメントを起こすことではない。
神の人の働きとは、他の神々にひざをかがめない少数のレムナントを探すことである。そして、彼らと共に、一歩一歩着実に、御国建設に励むことである。
歴史は、大衆によって変わるのではない。レムナントによって変わる。
神はいつの時代にも、レムナントを残してくださるので、我々は絶望してはならない。