キリスト教の世代対立の解消を!

 

戦後の、体験を強調する世代(1940年代以降の生まれ)の牧師は、1960年代のニューエイジ文化から影響を受けている人々が多く、どうしても神秘主義、オカルトが侵入する危険があります。

ニューエイジ文化は、理性中心の近代哲学の反動として生まれているので、体験を理性と対立的に理解することが多く、それゆえ、「教理ではない体験だ」とか「律法ではなく愛だ」という教えが生まれます。今日教会の説教によく見られる反知主義(anti-intellecturism:聖書を勉強すると暗くなります。それよりも賛美することです!など)は、異端を呼び起こす危険性を持っています。

体験強調世代の前の世代の牧師は、カント・ヘーゲル思想が実を結んだ時代(ヘーゲルの世俗ポスト・ミレ、共産主義、唯物論、社会民主主義)の子であり、それゆえ、霊とか預言などを毛嫌いする傾向があるように思えます。

つまり、1960〜70年代を境に起こったキリスト教の世代対立は、哲学における、モダン対ポスト・モダンのキリスト教版であるともいえなくもないと思います。

そこで、今日、私たちは、この両者についてどちらとも、聖書に基づいて評価し、自覚的に運動を健全化させなければならないと思います。

 

 

03/02/25

 

 

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