隠遁的キリスト教からの脱皮を
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ビリー・グラハムばかりか、韓国の某有名伝道者の方も自分が生きている間に再臨が>
あるように思うと語っているのを、私は実際に聞いたことがあります。>
このような影響力のある方々がそのようにおっしゃると、その通り信じてしまう可能>
性があります。(私もそれを聞いたとき、では自分はあの先生より若いから、当然自>
分が生きているときに再臨があるのかなぁと思ったものです。)パウロ・チョウ・ヨンギ師は、「再臨が近いので、家も買うな、お墓も建てるな」と述べたそうです。
このような切迫再臨信仰は、「地を従えよ」との命令と矛盾します。地を支配する働きには長期的な計画が必要であり、短期決戦では無理です。
サタンは、短期決戦に駆り立てるのが好きです。
成功した牧師や教会を見せて、牧師たちの気持ちをあせらせるならば、地道な教育や家庭建設などはそっちのけになります。
しかし、律法では、家庭が極めて高い地位を与えられており、子供の教育には格別の配慮が求められています。
今日、伝道だけが強調され、「再臨が近いので、一人でも多くの人々を救いに導くべきだ」との教えが過度に強調されているため、家庭という再建の基本的な単位について忘れ去られているといっても過言ではないと思います。
神は、何世代にもわたる教育と訓練によって強固なクリスチャン家庭を作ることを望んでおられます。
このようなクリスチャン家庭が増え、その家庭に財産が集まるようになれば、社会においてクリスチャンの影響は確固たるものになります。経済的に祝福されたクリスチャン家庭は、ついには政治を動かし、神の御心にかなった聖書的な政治を行うことができるようになります。
政治の領域においてキリストが主になることを目的としなければ、キリストは真の意味において世界の王となることはできません。ノンクリスチャンが政権を担当している限り、「汚職」「利権」「不平等」は撤廃できません。どのようにすぐれた政治制度においても、政権担当者が神を恐れることがなければ、陰で自分の利益のために政治を動かし、国家は腐敗していきます。
日本のクリスチャンは、日本という国を神に受け入れられる聖い供え物として捧げるために召された「神の祭司」です。ただ単に天国行きのキップを手に入れて、その後は(再臨までの)余生を送るだけだと教える現在流行している考え方を変えなければ、教会はますます減り、献身者もますます減るでしょう。
私たちは、現在、大変な危機的な状況にあることを理解しなければならないと思います。