血の傍らにむなしく立つ罪

 

1994年にルワンダにおいて大量虐殺が起こり、数十万人の被害者が出たのはまだ記憶に新しいが、国連はアメリカが乗る気ではなかったので、積極的に介入しようとしなかった。アメリカはソマリアへの軍事介入が失敗し、空軍の兵士が市民から虐殺される映像がテレビで流れ、他国への干渉によって自国の若者が被害にあうことを避けるムードがあったという。

 

国連として他国の内政問題に介入することが良いことであるかどうかの論議はさておき、無実の人々が虐殺されているのを知りながら、黙って見ていることが赦されることであるかは、聖書からあきらかである。

 

「あなたは血の傍らにむなしく立ってはならない。」

 

ルワンダには干渉しないで、ユーゴに干渉したのは、国益が絡んでいるからである。

 

善悪よりも、国益でしか行動できないsnobbismをアメリカは露呈してしまった。クリントンが70%の支持率を得ながら、偉大な大統領と呼ばれないのは、不倫事件だけによるのではないと思う。

 

 

 

 



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