黙示録を学ぶ意味
> プレミレとポストミレの図式化はわかりやすかったです。
> ところで、マタイ24章の預言は、紀元70に至る大患難とエルサレム神殿の崩壊を指
> しているという事ですが、ヨハネの黙示録に書かれた災いも、もうすでに歴史的に起
> こったという事ですか?
そうです。新約聖書の預言のほとんどの部分は、紀元70年のエルサレムの神殿崩壊において、古いイスラエルを中心とする民族的な経綸が廃止されて、新しい世界=超民族的経綸による世界=が到来することを示しています。
この新世界秩序は、再臨の時まで続き、我々は、この再臨の間までの20章の「千年王国」の時代に生きていると黙示録は述べています。
> ポストミレの方で、マタイ24章の預言の成就、ヨハネの黙示
> 録の災いの成就を、具体的に裏付け、実証しておられる人はいるのですか?
最近では、デイビッド・チルトンや、ケネス・ジェントリーが有名です。
その前には、すでにマーセラス・キックや、アイアン・マーレイ、ローレイン・ベットナーなどが20世紀の中ごろから証明しています。
> またポストミレにおいては、ヨハネの黙示録の存在意義は何のでしょうか?また今
> 日、私たちがヨハネの黙示録を学ぶ意義は何でしょうか?
ヨハネ黙示録は、最後まで悔い改めず、王であるキリストを迎えなかったイスラエルと、古い世界秩序(民族的な経綸)に対する裁きを表しているのです。そして、その後に新しい世界秩序(超民族的な経綸)の到来を示しています。
我々が、黙示録を学ぶのは、
(1)キリストを十字架につけ、拒否し、クリスチャンを迫害するイスラエルに対して神の裁きが下ったことを知り、信仰を深めるため。
(2)もはや、イスラエルやイスラエルの神殿を中心に礼拝が行われるのではなく、世界のあらゆる場所において神礼拝が行われていることを知るため。つまり、古い宗教秩序は過ぎ去っており、新しいそれが始まっていることを知るため。
(3)現代が、神の千年王国の発展の時期であること、そして、我々は、歴史を通じてサタンに勝利することを知るためです。