十戒の基本精神
モーセの十戒の基本精神は、
「神を心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして愛し、隣人を自分と同じように愛すること」です。
第一戒は、「私の前に他の神々を置いてはならない。」ですが、自分は自分にとっての主人ではなく、神が主人であるということを認めることです。自分の思いよりも神の御心を優先することが第一の基本となっています。
第二戒は、「偶像を作ってはならない。」ですが、これは、神を礼拝する方法は、自己満足であってはならない、ということを教えています。神を礼拝するのだからと言って、自分勝手に像を作ってそれを神として拝むことはできず、神が定めた方法――キリストの犠牲を通じて――霊と真とをもって神を礼拝しなければならないということが言われています。
第三戒は、「御名をみだりに唱えてはならない。」ですが、これは、神を自分の利益のために利用してはならない、ということを意味しています。神とは、奉仕する対象であって、利用する対象ではありません。だから、自分の幸せのために、神の名を出して、御願い事ばかりすることは冒涜の罪になります。
神を愛するとは具体的に言えば、この3つの戒めを実践することになります。
だから、神以外のものを自分の主人に据えたり、自分の頭の中で作り出した神への奉仕の方法を採用したり、神を自分の幸せのために利用するならば、それは、神を愛していないことになり、十戒の基本精神を冒していることになります。
01/07/16