テロを根絶する最短コース
ラッシュドゥーニーが、「民族主義」というエッセイの中で、国際主義は、民族主義によって絶えず崩壊の危機にさらされている、と言った。
つまり、国連や世界連邦構想のように、世界を統一し、グローバライズしようとする試みには、常に民族主義の抵抗があると言うのだ。
これは、まさしく現在の、米国のグローバリゼーションに対するイスラム教原理主義による抵抗を表してはいないだろうか。
どだい、キリストを王としない限り、世界を統一しようなどという野望は、神に呪われる。
バベルの塔の事件以来、神は、人間が神抜きで一致しようするたびに、それに逆らう勢力を起こしてこられた。
ローマ帝国ですら、世界を統一できなかった。ローマ帝国にあこがれたヨーロッパの王国や帝国も挫折せざるを得なかった。ヒトラーの千年王国は、数十年で終焉し、世界革命を目指したソ連は、すぐに一国社会主義に落ち付かざるをえなかった。今日、国連は、アメリカなど大国のエゴに基づく非協力のために、無用の長物に化しつつある。
冷戦が終わり、アメリカが一極支配を確立しつつある今日、イスラムの反逆が起こったのは歴史の必然なのだ。
神は、キリストを王として世界に君臨させておられる。だから、キリストを主権者として認めない勢力が世界を統一することなどできない。
ペンテコステの日に、聖霊が下り教会が形成された。人々は他国の言葉を話し、バベルの塔の呪いは解消した。
神は、キリストを主として崇める人々に統一を与えようとしておられる。神の国は、一つであり、それは民族や人種によって分割されないものだ。あらゆる民族、人種の人々は、キリストにあって、一つである。
アメリカを中心とするグローバリゼーションは、キリストを王として受け入れない限り、絶えず反対勢力の妨害によって悩まされる以外にはないのだ。
キリストを主とすることは、テロを根絶する最短コースなのだ。
01/10/12