真のリバイバルを!

 

 日本において再建運動が本格的に始まったのは、今から12年前です。

 その時、この立場を取る人々の数は、十指にも満たないほどでした。

 しかし、現在、少なくとも百数十人の同志が与えられています。

 なぜこの運動が急速に発展しているかというと、

 (1)聖書的である

 (2)現代世界の必要に答えられる

 (3)クリスチャンに希望を与える

 (4)神学的基礎がしっかりしている

 など様々な理由を挙げることができます。

 ちなみに、ある立場が、影響力を持つかどうかは、それが世界観としてどれだけ整備されているかにかかっています。

 永続的かつ強力な影響力を持つ世界観は、次の質問に答えることができます。

 (1)だれが究極的な権威か。

 (2)その権威はどのようなシステムによって支配するのか。

 (3)規則は何か。

 (4)賞罰は何か。

 (5)この権威の下にいるとき明るい未来が待っているのか。

 この5つの質問に明確な回答を与えることができなければ、その世界観は、永続的な力を持つことはできず、それゆえ人々に影響を与えることはできません。

 共産主義が何故、一時的ではあれ、世界の3分の1の人々を巻き込む世界観に発展したかというと、これらについて明確な答えを持っていたからです。

 共産主義者は、人々に明確な未来を見せることができました。それゆえ、共産主義はきわめて宗教的なのです。学生運動の集会は、あたかも教会の礼拝のような雰囲気を漂わせています。「プロレタリアートの革命により、我々の前にはばら色の未来が待っている、だから、現在の苦難を耐え忍んで革命のために一致団結して頑張ろう!オー!」

 よど号ハイジャック犯は、けっして自分たちが間違っていたなどとは考えていません。彼らには確信があるからです。「我々の行動は、ベトナム戦争に荷担する日本政府に対する抗議行動だったのだ。我々は、正義のために戦ったのだ。」 単なる金目当ての犯行とは違い、正義のために戦っているという自覚があるから、彼らは強い。それゆえ、政府は恐れたのです。

 さて、現在流行しているキリスト教には、人を崇高な目標に駆り立てる強い動機付けがないというのが実情です。

 「我々は、サタンの攻撃に勝てるはずがない。我々の前にはけっして明るい未来はない。この歴史の中において、守るべき確固たる規則は存在せず、それゆえ、賞罰はランダムに人間に下る。」という敗北と不条理の神学では、人々を行動に駆り立てることはできません。

 だから、教会は、単なる「同好の志の集い」的な雰囲気しか かもし出せないのだと思います。

 今の神学では、教会は人々に明るい未来を示すことができず、行動の結果として現われる祝福とのろいを宣言することができません。

 「キリストは世界の王であり、歴史内において、キリストに勝てる者は誰もいない。だから、我々の未来は限りなく明るい。」と断言できない以上、世界に対して積極的に働きかける人が現われないのは当然です。現在優勢な神学は、人の潜在能力をつぶしているのです。それゆえ、現在、献身者が現われず、全国に無牧の教会が広がっている。

 このままでは、日本のキリスト教は死滅してしまいます。

 教会が生き残るには、ただ一つの選択しかありません。

 それは、整備された世界観を回復することです。

 上に挙げた5条件を満足できる神学を採用する以外に解決はありません。

 (1)絶対主権者なる神

 (2)神の委任を受けて統治する人間の組織−教会・国家・家庭

 (3)律法の回復(救済の手段としてではなく、生活の指針として)

 (4)律法の遵守と違反に伴なって確実に下る祝福(励まし)と呪い(懲らしめ)

 (5)キリストの主権の下に拡大する神の国

キリスト教再建主義を採用することによって、教会は永続的なリバイバルを経験し、世界に対して強力な影響力を持つことができると信じております。

 

 



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