宇野正美の予言
たしかに、80年代の初期から中ごろまで、彼の予言は当たっているように見えました。ECは十カ国になりましたし、ソ連が石油輸入国に転換し、侵略のきざしもありました。イランやエチオピア、アラブ諸国がソ連よりになり、まさに彼らが主張するエゼキエル書37,38章の予言どおりに事が進んでいるかのように見えた時期もありました。
しかし、ECの加盟国はどんどん増えていき、ソ連も崩壊し、同盟国も分散し、国際情勢は混沌化しました。
プレ・ミレが盛んに主張してきた再臨の前兆はことごとく外れてしまいました。さらに、ノストラダムスの予言も外れ、現在、人々は冷静さを取り戻しつつあります。
「本当に終末は近いのか?」と自問するようになっています。平野氏も、高木師の予言が次々と外れていくのを見て、完全にしらけてしまったのです。
しかも、去年の夏に、レムナントの久保氏が聖書の暗号を頼りに、「これこれの日に地震が起こる」と予言し、彼の信奉者である有名企業の社長が工場を休みにして社員を自宅待機にしたのですが、何も起きなかったため、平野氏は、プレ・ミレはオカシイと気づいたと言っています。
そのようなときに、南雲師がハーザー誌に出したポスト・ミレの終末論を読んで、「これだ!ポスト・ミレによれば、聖書はすんなりと理解できる!」と気づいたのです。
平野氏のような人はこれからも増えて行くだろうと思います。