富は人間を試す試金石
富は人間を試す試金石である。
富を得ながら、なおかつ謙遜である人はきわめてまれである。
人間は、自分がお金によって様々なものやサービスを手に入れることによって、自分を有能者であると錯覚してしまう。
金銭は人を傲慢にし、小さな神にしてしまう。自分の一存によって教会や教職者の運命を左右できると錯覚するならば、彼は自分を神と同列においている。彼の目前には、神の裁きが迫っている。
金持ちになる資質のない人、「どんなに財産があっても、自分の運命は神の御手に握られている」ということを容易に忘れてしまうような底の浅い人は、むしろ、金を与えられないほうがよい。
彼にとって、金銭はむしろ呪いである。