最近、キリスト教出版社から出る雑誌や本を見ていて、つくづく感じる。
「日本は悲惨である。こんな出版物しかなければどうして真の改革など訪れようか。」と。
まともな本や雑誌がない。
聖書をまっすぐに説く出版物が皆無なのだ。
リバイバルは、まるでカルトである。
昨年議論したリバイバルの雑誌の最新号を読んだ。
レフト・ビハインドという小説を巡って、評論を行っているのだが、前千年王国説そのものを否定するという次元にまで至っていない。編集者は、あれだけこちらが理を尽くして議論したことがまったく頭の中に入っていないようだ。
前千年王国説か後千年王国説かの議論の段階ではなく、前千年王国説の中で、患難前か後か、というレベルの話なのだ。
今回の「死後の救い」についても、編集後記において「これだと『死後の救いはある』という趨勢になるので、反対派の人々の投稿を御待ちする」とあった。
「おいおい、そうか？むしろ、K氏に対する批判のほうが多い、とお宅の編集員は言っていたぞ！」と言いかけた。

クリスチャンは、嘘をついちゃいけない…よね。

しかも、その号の中には、「予定論は残酷な教えで…」という記事があった。
「予定論を信じる人々が死後の救いを信じるはずはない。そもそも、伝道すら必要はないはずだ。」という。

こういう幼稚なモノをよく恥ずかしくもなく、天下の公器たる出版物に出せるものだ、とアキレタ。

皆さん、どう思いますか？
このような正統神学をきちんと勉強したことのない素人出版が大手を振って「キリスト教」のオピニオン・リーダー面して、多くのクリスチャンを迷わせている状況をどう思われますか？

他の出版社でも状況はほとんど同じだろうと思います。
正統的な信仰が陰を潜めて、異端的な教えが勢いづいている、そして、クリスチャンがまだまだ悟りを得ず、煮え切らず、こういった異端的な意見を拒否しない、という状況に危機意識を持つべきじゃないでしょうか。

それとも、教会において「死者のための祈り」が行われ、追善供養と戒名に法外な金を要求する牧師が知らぬ間に教会に侵入するのをみすみす見逃しますか？

まっとうな教えを伝えている者たちが、瀕死の状態にあえぎ、何度も外れながら際限なく「再臨は近い」と言い続ける無責任な教会に億単位の金が集まる。

世の中ひっくり返っている。

そう思いませんか？

02/07/24