神の副官としてのキリスト
ステパノは、キリストが神の右に立っておられるのを見た。
「天を見つめ、神の栄光と、神の右に立っておられるイエスとを見て、こう言った。『見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。』」(使徒7・55−56)
キリストは、現在、神の右に立つ「神の副官」である。
キリストは、父なる神に権威を与えられて支配する「第二のアダム」である。
この神の副官の使命は、もともと、アダムに与えられていた。
アダムは、神の命令を忠実に守り、世界を神のために獲得するという使命を与えられていた。
しかし、彼は堕落し、神の副官としてではなく、サタンの副官として働くようになった。
そのため、神は、キリストを第二のアダムとして選び、彼を「全世界を神のために獲得する新人類の長」としてお立てになった。
だれでも、キリストを信じる者は、彼と同じように、神の副官となって、全地を支配する任務を与えられる。
キリストは、御霊を通じて、世界を神に対して回復するために働いておられる。
クリスチャンを通して世界は徐々に神への戦利品として獲得され、ついには全地が神のものとなる。諸国民は、キリストの法を守り、神のために働くようになる。
神の右に立つ副官としてのキリストは、クリスチャンのわざを完成させるために、最後にハルマゲドンにおいてゴグ・マゴグ(最後に反抗を許されるサタンの軍団=反抗的ノンクリスチャンたち)を滅ぼし、全世界を神への戦利品として献上する。