靖国信者は国家のカモ
為政者というものは、宗教を利用するものだ。
宗教は民衆を騙すのにもってこいなのだ。
宗教的な教義のオブラートにつつめば、国家の野心をうまくごまかすことができるからだ。
日本が世界の帝国主義戦争の中に入り込み、列強に混じって、うまいこと他国の領土を奪い取るには、どうしても軍備を増強せざるを得ない。徴兵が必要だ。
しかし、「日本は中国の領土が欲しいのだ!」と露骨に言っては、民衆の抵抗にあうだろう。そこで、考え出されたのが、宗教システムの利用だった。
「日本は、西洋列強の植民地支配からの解放者とならねばならない」と言えば、純朴な人々の良心をくすぐることができる。たとえ、戦死者が出ても、「靖国に英霊として奉られるのだから辛抱せよ」と言えば、純朴な人々は、「そうか、俺の息子も英霊として国民から崇められるんだなあ。」と納得してしまう。
すべて、ゴマカシなのだ。国家は国民を騙したのだ。
そのようなウソをまともに信じて、「日本のために戦争で亡くなった人々を靖国は奉っている。だから、参拝することは、当然のことだ」、なんて、脳天気なことを言ってはならんのだ。
こういったナイーブなことでは、またぞろ、我々の息子が徴兵にとられ、国家の「消耗品」としていいように利用されることになるぞ。
為政者を善人扱いするな。アメリカだって、軍事産業が存続するためには、戦争をやらないとならないのだ。だから、アメリカは、常に、仮想敵国を持たないと「やっていけない」。
かつてはソ連を、現在は中国を、敵に仕立てて、国民に対して軍備予算を認めさせようとする。戦争反対なぞ言おうものなら、大統領だって暗殺されてしまう。
戦争には、常に金儲けがからんでいるのだ。戦争は博打と同じだ。
戦勝国に投資すれば、莫大な見かえりがある。
金儲けでしかないものを宗教に仕立ることなど、歴史の無数の為政者がやってきたことであって、近代日本だけではない。だから、歴史を学んで、きちんと、ウラを読まなければならんのだ。
01/08/14