マルクシズムの起源 5
マルクスはこの段階ではまだ社会主義を信じていなかった。
彼を社会主義者に変えたのは、モーゼス・ヘスである。
ヘスは、マルクスについて次のように述べた。
マルクス博士は私の偶像である。彼は、中世の宗教と政治に最後の一撃を加えるだろう。
(Moses Hess, letter of September 2, 1841 to Berthold Auerbach, MEGA, I, I (2), p. 261; cited in ibid., p. 24.)24
社会主義者にとって、いわゆる世界史の全ては、人間の労働を通じて成し遂げられる人間の創造、及び、人間のために行われる自然の開発以外の何物でもない。それゆえ、社会主義者には、人間が人間自身から生まれることを示す確実な証拠がある。…宗教批判は、「人間は、人間にとって至高者である」という教えに帰結するのである。
サタンは、永遠の反逆者、最初の自由思考者、世界の解放者である。彼は、人間が、獣のように無知で従順な自らの姿を恥じ入るように仕向けている。サタンは人間を解放し、その額に自由と人間性の印を押し、反逆を促し、知識の実を食べるよう駆り立てる。
(Mikhail Bakunin, God and the State (New York: Dover Publications, 1970), p. 112; cited in ibid., p. 27.)
この革命において、我々は人々のうちにある悪魔を目覚めさせ、最も卑しい欲情を掻き立てなければならない。我々の使命とは、破壊であって、変革ではない。
(Roman Gul, Dzerjinskii, published by the author in Russian (Paris, 1936), p. 81; cited in ibid., p. 27.)
神がいなくても、我々は知識を得られるし、社会を建設できる。一歩前進するたびに、我々はそれだけ神に勝利しているのである。
(Pierre-Joseph Proudhon, Philosophie de la Misere (Paris: Union Generale d’Editions, 1964), pp. 199, 200; cited in ibid., p. 28.)
来い、サタン。小さい者や王たちに中傷されている者よ。神は愚かで臆病。神は偽善者で嘘つき。神は独裁者で貧困。神は悪。祭壇の前で跪く時、王や司祭の奴隷なる人類は非難にさらされる。…私は手を天に伸ばし、誓って言う。神よ、おまえは、私の理性の処刑人…でしかない。…神は、本質的に文明と自由と人間の敵である。
(Ibid., pp. 200, 201; cited in ibid., p. 28.)
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『マルクシズムの起源』について |
2004年1月23日
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