マルクシズムの起源 2


『演者』というタイトルの詩は、マルクスがサタン崇拝者であることを暗示している。

地獄の蒸気が立ち上り、頭の中に充満する。
ついに私は発狂し、私の心はまったく変わり果てた。
この剣が見えるだろうか?
暗黒の君が
私に売ってくれたのだ。
私のために、彼は拍子を取り、合図をする。
私が死のダンスを踊るよりもはるかに大胆に。
(Karl Marx, Spielmann, op. cit., Deutsche Tagespost, pp. 57, 58. in ibid., p. 15)

サタン崇拝の高位のイニシエーションにおいて、剣は「成功」を意味する。それは、志願者に売り渡され、彼は、手首から流れ落ちる血で、契約に署名し、「死後、私の魂をサタンにお譲りします」と約束する。

『悪魔の聖書』は、「十字架は、木にかけられ、青ざめた無能な男を象徴している」と宣言した後で、サタンを「地を支配する、言語に絶する暗黒の君」と呼ぶ(Ibid,. p. 15.)。

マルクスが学生時代に書いた戯曲『ウーラネム』(原語のOulanemは、神の御名Emmanuelのアナグラムであり、逆つづりである)も、彼がサタンと通じていたことを暗示している。

そして、彼らもまたウーラネム、ウーラネムだ。
その名前は、死のように鳴り響き、
みじめに身悶えて死に絶えるまで鳴り響く。
止めろ。今分かった。それは私の魂から湧き上がってくるのだ。
空気のように透明に、私の骨々のように力強く。
(Karl Marx, Oulanem, Act 1, Scene 1, in ibid., p. 60. cited in ibid., p. 15.)

しかし、私のこの若き腕には力がある。
おまえ [つまり、擬人化された人類] を、嵐のような力でつかみ、押しつぶそう。
深淵が、我々二人のために、暗黒の中で口を大きく開いている。
おまえはそこに落ち、私も笑いながら後を追う 。
おまえの耳元で「友よ、落ちろ、私とともに」とささやきながら。
(Ibid., Act 1, Scene 1, in ibid., p. 63., cited in ibid., p. 16.)

また、ウーラネムの死については、次のように述べている。

破滅だ、破滅だ。私の時は尽きた。
時計は止まり、小人の家は倒れた。
まもなく、私は永遠を胸に抱き、すぐに
人類に巨大な呪いをかけよう。

マルクスは、ゲーテ著『ファウスト』のメフィストフェレスの言葉「存在するすべてのものは、破壊に値する」を愛好し、それを『ルイ・ボナパルト』の中で引用している(Karl Marx, Louis Bonaparte, MEW, VIII, p. 119., cited in ibid., p. 16.)。実際、彼の批評はあらゆるものに向けられた。次のような言葉が著書の多くの個所に見られる。


「存在するすべてに対する容赦のない批判」、「ドイツの状況に対する闘争」、「あらゆるものに対する無慈悲な批判」…(MEW, I, p. 334; I, p. 380; XXVII, p. 190; VI, p. 243., cited in ibid., p. 16.)。

そして、彼は、「報道の第一の義務は、存在する政治制度の基礎を破壊することである」と述べ、さらに、自らのことを、「いわゆる肯定的なものに対する卓越した嫌悪者」と呼んだ(Quoted in B. Brecht, Works, Vol. I (Frankfurt, 1979), p. 651., cited in ibid., p. 16.)。

彼の言葉には、万物に対する憎悪者であるサタンの性格が現われている。
彼は、この戯曲の最後において、ウーラネムに次のように語らせている。


私と深淵の間に横たわる世界を
私は不断の呪いによって粉々に打ち砕こう

私は厳しい現実の周りに腕を伸ばす。
私を抱きながら、世界は押し黙ったまま、過ぎ去り、
完全な無の中に沈み行く
それは滅び、真に生ける者は消滅する。
(Op. cit., Marx, Oulanem., cited in ibid., p. 18)

事実、マルクシズムが支配した国では、このような破壊が実行に移された。ソ連における無数の人々の殺戮、粛清、投獄、収容所送り、ポルポトの大虐殺、中国文化大革命の大粛清…など、20世紀に起きた未曾有の悲劇は、マルクスとその支持者によって導入されたサタンの破壊欲に由来する。






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2004年1月21日

 

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