安定した心を作るには?


>  私は3年位前から急に恐怖心が強くなって、1年くらい前か
> らはっきりなにかがいる事がわかるようになりました。それで
> 教会にいくようになったのですが、まだ少し信仰から離れてい
> たときのしこりのようなものがのこっているので、完全に開放
> されたいと思っています。
> 今教会の先生ともお祈りしています。

恐怖の霊が入ったのかもしれません。

「あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父。』と呼びます。 私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます。」(ローマ8・15-16)

対人恐怖にしても、高所恐怖にしても、恐怖に陥れるのは、「奴隷の霊」です。
つまり、取り付いた人を縛り付ける霊です。
恐怖の霊に取り付かれると、実体のないものを不必要に恐れるようになります。

クリスチャンは、御霊を受けた時に、そのような奴隷状態から解放されたのですから、恐れる必要はまったくありません。

しかし、人間には過去のトラウマがあって、それを通じてサタンは恐怖を送り込んでくることがあります。

一般に、恐怖に陥りやすい人は、人生の土台である「自信」を破壊されていることが多いのです。

幼少期に精神的に安定した両親のもとで育った人は、人生の土台である「自信」がしっかりしています。

しかし、その時期に、愛情の欠乏を感じたり、虐待などを受けて育つと、人生の土台にひびが入っているので、何か悪いことが起きると、土台からグラッっときます。

企業の人事部が、両親とも健在な家庭で育った人間を採用したがるのは、精神的に安定しており、自己に対する信頼があって、仕事において周りの人間との間に無用なトラブルを起こさない傾向があるからです。

土台が弱かったり、ひびが入っている人は、その部分を無意識のうちに補強しようとし、ある人は過剰防衛、他罰志向、くじけやすさ、自虐、強情、つむじ曲がりなど、ゆがんだ形で弱点をカバーしようとし、他人との間に無用な摩擦を起こし、ますます問題を大きくします。

社会不適応などの問題の根底には、自分の価値をそのままで受け入れられないという心の弱さがあります。

風俗で働く女性に共通するのは、父親からの愛を受けることに失敗し、女性としてのセルフイメージが歪み、自分を傷つけてもいい、と考えている点にあるといわれています。

愛情の欠けた家庭で育つことのハンディは大きく、その悪影響は計り知れません。

それにさらに輪をかけるのが、悪霊の攻撃です。悪霊は、こちらに弱い部分があると見ると巧妙に攻撃してきます。

悪霊は、いじめっ子やサディストに憑依したり、働きかけたりし、その自分の弱い部分を攻撃してきます。

正しい解決方法は、堅固な信仰を身に付けるしかありません。

自分の気持ちが萎えるようなことのないように、御言葉によって完全武装する以外にサタンの攻撃を防ぐことはできません。

それゆえ、御言葉に対する信頼を奪う教え(自然主義、合理主義的キリスト教)を信じることは、最終的に自己破壊につながります。

モーセは、様々な攻撃を受けた時に、まっさきに神のもとに出て、ひれ伏して祈りました。すると、神がモーセの代わりに正しい裁きを行って、問題を解決してくださいました。

私たちも、ちょっとした心の隙から、恐怖の霊の侵入を許してしまうことがあります。恐怖の霊が入ると、トラウマ体験の記憶がよみがえり、そこからさらなる恐怖に陥ります。これを防御するためには、ひたすら祈って、聖霊に支配されることによって心の動揺を鎮める以外にありません。

モーセがやったように、神の御前にひれ伏して祈ること、これ以外に健全な解決法はない。

実のところ、いじめっ子やサディストやヤクザ自身も、神が与えてくださった最初の円満な性格を、何らかのトラウマによって破壊され、その欠損を償うために、他人を攻撃したり、虚勢を張ったりするようになったのです。

いじめる側も、いじめられる側も、愛情の欠如というトラウマによって作り出された被害者です。

どちらも、正しい解決法を知らないために、無限地獄にはまっています。

 

 

2004年2月8日

 

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