マルクシズムの起源 3


黒ミサにおいて、司祭は、黒い蝋燭を上下さかさまにキャンドルスティックに据え、祈祷書を終わりからはじめに向かって読む。神やイエス、マリアの名前はさかさまに読まれ、十字架はさかさまに付けられ、踏みつけられる。教会から盗んだ聖餐のウエハスの上にサタンの名が記され、偽の聖餐式が執り行われる。黒ミサの最中に、聖書は焼かれる(R. Wurmbrand, Marx & Satan, p.15.)。

サタンの世界は、反逆の世界なので、サタン崇拝においては、神の崇拝の逆が行われる。
サタンの宗教は、神の法への嫌悪と、背信を特徴とする。
聖書において肯定されているすべてのものが否定され、嫌悪され、バカにされる。
聖書の倫理は時代遅れと否定され、「新しい道徳」の名のもとに、腐敗堕落が標準化される。
革命後のロシアは、この道徳革命に見舞われた。


「ソ連の革命の時期、愛や良心、健全な感情は、卑しく、時代遅れのものと考えられた。少女たちは自らの純潔を恥じ、夫は誠実さを隠した。破壊は好趣味と見なされ、神経衰弱は健全な精神の証拠とされた。これは、怒涛のごとく世に現われた新進作家が取り上げたテーマであった。人々は、悪行と倒錯に走り、他人から道徳的な人と思われないために腐心した。」(Ibid., p. 84.)

この波は、1960年代の左翼学生運動とともに、アメリカや日本など西側諸国にも及んだ。
既存の倫理が否定され、フリーセックス、男女のユニセックス化、権威の否定、造反運動、テロなど、社会においてキリスト教的文化遺産が破壊されていった。

サタン崇拝の影響は、キリスト教自体も変質させた。

『悪魔の聖書』は、キリストを「無能の王」、「つかの間だけの、沈黙の神」「サタンの主権に逆らう邪悪で忌むべき偽者」と呼び、十字架を「木にかけられ、青ざめた無能な男の象徴」と呼ぶ。それに対して、悪魔は「光の神」「地の支配者」「言語に絶する暗黒の君」であり、その天使たちは、「彼の前で恐れおののき、ひれ伏」し、「キリストの従者たちをつまずかせ、破局に至らしめる」者たちと呼ばれている(Ibid,. p. 15.)。

今日の福音主義キリスト教の、「歴史内でキリストを王としない」「クリスチャンを歴史内で無能と見」、「この世界を支配しているのはサタンであり、クリスチャンはこの歴史内でサタンに勝てない」という教義の起源は、サタンにある。

「王」として任命された(黙示録1・6、第1ペテロ2・9、エペソ2・6)はずのクリスチャンはセルフイメージを下げ、捕虜として縛られ、凱旋の行列につながれている(コロサイ2・15)はずのサタンを必要以上に恐れている。

マルクスが自分について預言した通りの現象が生まれたのである。
すなわち、「私は、勝ち誇って歩くことができるだろう。神のように、彼らの王国の廃墟の中を。」と述べたように、キリストの王国は瓦礫の山に変わり、マルクシズムが王手を振って世の中を歩いている。

たとえ、ソ連や東欧諸国が滅んでも、マルクスの思想は、全世界の国々の体制を支配している。

40%から70%の重税による私有財産の没収により、クリスチャンの家族は富を国家に奪われ、御国の働きは大きく制限されている。

国家による義務教育により、クリスチャンの子弟は進化論や非キリスト教的教えによって汚され、信仰を奪われている。

我々は、マルクスを通じて自分の支配を世界中に拡大したサタンの策謀を見破り、反撃の烽火を上げなければならない。

これこそ神の国建設の中心課題である。聖霊によって気づいた者には、大きな使命がある。






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『マルクシズムの起源』について





 

 

 

2004年1月22日

 

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