救世軍山谷大尉の再建主義論に反論する8
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2.女性の参政権、女性の社会進出、女性が男性の上司になること、男女平等参画社会の推進は、どの聖句によって支持されるか?
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聖書は、女性の社会進出を禁止していません。禁止されていない以上は、自由ということになります。むしろ、箴言31章で「仕事において有能な女性」が賞賛されています。
女性が政治に参加すること、女性が男性の上に立って支配することについては、旧約時代の士師デボラがイスラエルを裁いたとあります(士師記4章)。
しかし、今日と同じように、当時は、人々が自分勝手な生き方をして、社会が混乱し、男性がうまく社会を統治することができないことが証明された時代でした。
聖書は、旧新約聖書を通じて、一貫して、男性が統治者として立つべきであると述べています。
「地を従えよ」と命令されたのは、アダムでした。また、新約聖書において、パウロは、「私は、女が教えたり男を支配したりすることを許しません。ただ、静かにしていなさい。アダムが初めに造られ、次にエバが造られたからです。また、アダムは惑わされなかったが、女は惑わされてしまい、あやまちを犯しました。」(1テモテ2・11−14)と述べており、女性が男性の指導者として立つことが明確に禁止されています。
このことから総合して考えると、女性が男性の上に立つことは、ある意味で、例外的非常時において許される。つまり、男性が統治において無能であることがはっきりした時代に、神が有能な女性を立てて危機を救われる場合がある、ということだと思います。
女性宰相として有能なマーガレット・サッチャーが政権についてイギリスの社会を大改革して成功しましたが、この時も、男性が統治に失敗して、危機的な状況に陥ったからでした。
それゆえ、今の北欧諸国のように、女性が宰相の座に着くことがあたりまえになったり、社会全般において、女性が男性の上に立ってことを行ったりすることが普通になる状態は異常だと考えます。
このような異常な状態を防ぐには、男の子がきちんとしたしつけをされて、将来リーダーとしてしっかりと人々の先頭に立って行動できるように、帝王学的な教育をする必要があります。しかし、今日の学校教育は、このような教育をまったく行っておりません。
かつて日が沈むことがないと言われた大英帝国を統治するために、イギリス人はラグビーなどのスポーツで子供を厳しく訓練しました。統治者を育てるには、勉強だけではだめで、規律と厳しい訓練によって逆境に負けない強い子供を育てることが必要です。
クリスチャンは神によって統治者としてこの地上に置かれているわけですから、クリスチャンホームの教育では、一種の帝王学を教えなければならないと思います。
2004年1月5日
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