マリア崇拝について
初代教会において、マリアはイエスの母という普通の解釈をしていましたが、2-3世紀に、テルトゥリアヌスとクレメンスという教父たちが、マリアを「永遠の処女」としました。
380年ごろのエフライム・シルスの祈祷文は、マリアへの祈りの最初の記録です。
4−5世紀のアウグスチヌスは「マリアは罪を犯さなかった」と信じました。マリアに関する祝祭も5世紀に始まり、マリアが生きたまま昇天したという祭日も加わりました。
6世紀末にはマリア崇拝は急速に発達し、ローマ教会の礼拝において無比の位置を占めました。
これは、聖書の間違った解釈と、外典福音書に記されたマリアに関する奇蹟がこのような偶像崇拝の元凶でした。
1854年にローマ・カトリックにおいて、無原罪懐胎の教義は公認され、1950年には奇跡的昇天の教義も公認となりました(E・ケアンズ『基督教全史』221−222ページ)。
教会が聖書から外れると、迷信がはびこる好例と思われます。
2004年1月4日
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