フィリピンの教会が死刑執行復活に反対


「世界キリスト教情報」(第683信)によると、


 【マニラ=ENI・CJC】フィリピンのカトリック教会指導者がグロリア・マカパガル=アロヨ大統領に死刑執行の差し止めを要請した。フィリピンでは死刑執行がこの所行われていないが、凶悪犯罪の続発に対向してアロヨ大統領は復活を決意、誘拐犯2人に注射による死刑を1月30日に執行する予定。
 「キリスト者として、我々は人間の生命に対する神の絶対な支配を守らなければならない。人間の組織はいかなる理由があっても生命を破壊する力を求める正当性がない」と、バコロド教区のヴィンセント・ナバラ司教は声明で述べた。

「キリスト者として、我々は人間の生命に対する神の絶対な支配を守らなければならない。」というのは正しい、しかし、それが「人間の組織はいかなる理由があっても生命を破壊する力を求める正当性がない」という主張には必ずしもつながらない。

聖書は、「神は命に対する絶対的な支配権を持つ」と言いながら、なおかつ、人間の組織に「生命を破壊する力」を持たせている。

フィリピン・カトリック教会は、ローマ13章を読んだことがないのだろうか?

 

 

2004年2月18日

 

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