フルプレテリズムを取れば使徒信条を唱えられなくなる


牧師がフルプレテリストになると、使徒信条を唱えることが許されなくなります。

「かしこより来たりて、生ける者と死ねる者とを裁きたまわん」

という文言は、「キリストの再臨は未来にある」ということを明白に示しています。

しかし、フルプレテリストは、キリストの再臨はすでに紀元70年に終了したと唱えるわけですから、使徒信条は否定されます。

奥村牧師のように、再臨過去説や、三位一体論否定説を異端として退けることを拒否する教会においては、将来、使徒信条をはじめ、歴史的諸信条がことごとく否定される可能性があります。

事実、谷口牧師は、フルプレテリズムのパラダイムシフトは2000年に一度のものであることを否定しません。

つまり、歴史的に教会が取ってきたこれまでの立場が根こそぎひっくり返される可能性を否定しないのです。

教会は、仮にフルプレテリズムを検討するにしても、十分に時間をかけて精査していただきたいと思います。これだけの大きな教理的変化の場合、2つのうちどちらかを選択するしかないからです。

(1)歴史的諸信条をふまえて正統派に留まるか
(2)それらを否定して歴史的教会が異端と呼んだものになるか

 

 

2004年3月2日

 

 ホーム

ツイート

 



millnm@path.ne.jp