悔い改め以外に道はない
現在のブッシュ政権の失敗を見ていると、私がかつて所属していた教会の失敗を思い出す。
この教会の牧師は、自分の身内の失敗を長老会で問題にしようとした、何の非もない長老をクビにするために策を弄して貶めようとした。
教会総会を開いて、この長老の罷免を発表し、自分の野望を達成しようとしたその矢先に、思わぬ反撃に出会った。
総会の前に、この免職の決定の本当の理由を知った若い教会員が、立ち上がって、「ちょっと待ってください。これには隠れた理由があるのです!」と叫んで、事の真相を記したビラを配り始めたのだ。
教会は蜂の巣を突っついたような騒ぎに陥った。この若者は、あらかじめ別の長老から許可を受けていたので、クーデターではなかった(この教会の最高権威は長老にあった)。
罪を犯した場合、悔い改め以外に解決はない。悔い改めを避けて、力でごり押ししようとすると、問題はさらに拡大し、隠そうとしていた罪は、かえって明らかになる。
牧師と牧師に従った長老会には、神への恐れがなかった。
明らかに神の御心にかなわないと知りながら事を行うことが、いかに恐ろしい結果を招くか知らなかった。
牧師に追従した長老は、その後、この牧師の無謀な会堂建築のため、自分の退職金まで前借しなければならないほどの多額の献金を強いられた。
神を恐れず、人の目や組織を恐れる人間は、その人間や組織に裏切られるのである。
今回のブッシュの戦争は、神を恐れぬ無謀な試みである。
ブッシュ政権で政策を立てる人々は、国家が正義のために神に立てられていることを知らない。そして、正義以外に覇権を確立する道はないことも知らない。
閣僚の一人は「大量破壊兵器が見つからなくても、イラクの人民が解放され、自由を与えられたのだから、いいではないか」と開き直っているが、これは、「貧しい人に分け与えたのだから」と言って泥棒の言い訳にしているねずみ小僧と同じである。
正義を無視して、力で覇権を取ろうとする試みは絶対的に失敗する。ブッシュに追従した日本も、彼の失敗に巻き込まれようとしている。
大きな力を持つ者には大きな責任がある。その大きな力は、神の国のために使わなければ、奪われてしまうのである。
ブッシュはいかに強いイメージを作ろうとしても無駄である。神は、ますます彼を弱くされるだろう。悔い改め以外に道はないということに早く気づくよう、彼のために祈る。
2003年09月25日
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