首席判事ロイ・S・モーアを擁護する 1
首席判事ロイ・S・モーアを擁護する
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ジェフェリー・C・トゥオマラ
2003年10月1日
選挙民はロイ・S・モーアを最高裁長官に選んだ。
それは、アラバマにおいて、法律がしっかりとした道徳的な土台の上に再び立つことを願ったためである。
数ヵ月後、彼はこの約束を守り、職務誓約を履行した。首席判事として、彼は、今や有名になった十戒碑をアラバマ裁判所の円形建物の中に設置した。気分を害した3人の弁護士が、「首席判事の行動は、国教の確立であり、違憲である」と言って彼を連邦地区裁判所に訴えた。
これらの法律家たちが、首席判事を訴えた理由は、モーアが国教を定めたということにあった。これは、違憲である、と。
しかし、彼らは、「裁判所は、『宗教』という言葉を定義すべきではない。それは危険な行為である」と述べた。
連邦地区裁判所判事マイロン・トンプソンは、彼らの主張を受け、私は「宗教」の定義はしない、と言った。「自分にはその言葉を定義する資格はないから」と(Glassroth v. Moore, 229 F. Supp.2d 1290 (M.D. Ala. 2002))。
それにもかかわらず、トンプソン判事は、自分自身定義できないものを確立したという罪で首席判事を訴え、十戒碑を撤去するよう命じたのである。…
首席判事は十戒碑の撤去命令に従わなかった。すると、他のアラバマ州職員は一連の行動に移った。アラバマ最高裁の他の8人の判事は、「法の支配を守るため」という名目で、首席判事の決定を棄却し、投票の末、碑の撤去を命じた。
アラバマ司法審問委員会は、「連邦裁判所の命令に背いた」という罪で首席判事を訴えた。裁判所の建物の中に碑を置くことに賛成していたアラバマ州検事総長は、問題を彼の買収問題にすり替え、ホワイトカラーの犯罪集団に調査を委任した。
「判事として活動する資格がないと言われた」首席判事は、現在、倫理的問題についてアラバマ司法裁判所(the Alabama Court of the Judiciary)に訴えられ、免職の危機に瀕している。検事総長プライアの補佐官たちがこの事件を扱うだろう。審議を急いでいる司法裁判所は、首席判事がトンプソン判事の決定を合衆国最高裁に上訴している間、裁判を継続しないと語ってきた。
撤去命令を拒絶したため、首席判事は、「自分が従いたい法律だけを選んで守る」無法者と呼ばれてきた。
自分自身は行動規範などまったくおかまいなしで、自分の利益になることしか関心を持たないこれらの中傷者たちにとって、首席判事が個人的な政治的野心以外の動機から行動しているという事実は、まったく想像だにできないことなのだ。
法の基礎を記念すべきだ、という首席判事の決定に賛辞を送っている多くの人々は、彼が予審法廷の命令に従っていないことを非難する人々の意見に賛同してきた。その適例は、アラバマ検事総長ウィリアム・プライアである。
http://www.chalcedon.edu/articles/0310/031001jtuomala.shtml
Chalcedon Report, October 2003, Issue No. 456
This article was translated by the permission of Chalcedon.
2003年10月05日
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